不登校カウンセリングブログその1446.どうすれば、わが子の不登校を受け入れることができるのでしょうか。
- 不登校・引きこもりカウンセリング「エンゼルアカデミー」
- 2023年4月15日
- 読了時間: 3分

不登校について調べた親御さんは、わが子が不登校になったら、その状況をできるだけスムーズに受け入れることが望ましいことはご存知でしょう。前回のブログで書きましたが、そのように受け入れることで、不登校になったことによる、子供の自己否定感が軽くなって、不登校が解決するまでの時間が短くなります。
しかし、わが子が不登校になって、「あら、そうなの。じゃあしばらく学校を休んだら」と、すんなり受け入れることができる親御さんは、そんなに多くはないでしょう。受け入れることができず、「学校に行きなさい!」と子供に言ってしまうか、そのように言わなくても、「どうしてうちの子は学校に行けないのだろう」と、受け入れられない感情が心の中にくすぶっている状態でしょう。
親御さんの気持ちを考えると、次のような思いを持っておられていて、わが子の不登校を受け入れることが難しいのであり、不登校を受け入れるには、それぞれの思いを消していく考え方を持つことが必要です。
(1)不登校になると子供の将来が閉ざされる
親心としては、このような思いを持つのは当然でしょう。今の社会では、学校に行き、一定の学力を修めて学歴を備えて、社会に出ていくのが一般的です。そのような一般的な道の途中で不登校になれば、もしかしたら子供の将来が閉ざされるかもしれません。それはその通りです。
ただ、それはずっと不登校の状態が続いた場合、すなわち引きこもりになった場合です。引きこもりになるのは、たいてい、社会に出てから仕事上のことをきっかけにしてであり、不登校がそのまま続くということは比較的珍しいケースです。
つまり、不登校になっても、その後、その状況から脱出して何らかの道に進んでいくのであり、子供の将来が閉ざされるのではありません。
その事実を知ることで、「不登校になると子供の将来が閉ざされる」という思いを消すことができます。
(2)子育てに失敗したことになる
わが子が不登校になれば、子育てに失敗したことになると考えておられる親御さんはいらっしゃるでしょう。SNSで、わが子が不登校になっている親御さんの書き込みを見ると、そのように発信しておられる親御さんは多いようです。
ただ、子供が不登校になり、その不登校が増えている背景には、社会の変化があり、子育ての失敗が直接的な原因になっているわけでありません。地域コミュニティの崩壊や、道徳的価値観が薄れていることなどの社会の変化によって、不登校になる子供が増えていることを知ると、わが子の不登校を比較的スムーズに受け入れることができるのではないでしょうか。
(3)子供は学校に行けそうに見える
いじめを受けているように見えて、「学校に行きたくない」と子供が意思表示しているならともかく、そうでない状態では、子供は学校に行けそうに見えます。学校で何かあったわけではないのに、どうして学校に行けないのか、という疑問がわいてきて、学校に行きたくないという願いを受け入れがたく感じます。
ただ、子供の表面からは分かりにくいのですが、子供にとっては学校に行きたくないという状況がずっと続いていて、そこで何とか学校に行き続けてきて、心身ともに疲労している状態なのです。子供も「学校に行かなくてはいけない」ということは分かっていて、その上で「学校に行きたくない」という意思表示をしているのですから、その心身の疲労は相当なものです。そのことを理解すると、不登校の状況が受け入れやすくなるでしょう。
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