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不登校カウンセリングブログその1456.道徳的価値観が、どうして不登校の状況を改善していくのでしょうか。


 私は、不登校の状況にある子供に対して、タイミングを見計らいながら、道徳的価値観を含んだ言葉をお伝えするよう、アドバイスしています。道徳的価値観とは、いかに生きるべきかとか、勉強する目的は何かとか、「こうあるべき」という価値観のことです。


 なぜ、このような道徳的価値観を含んだ言葉を、子供に伝えることによって、不登校の状況が改善されていくのでしょうか。


1.努力することで状況を変えることができると希望が出てくる

 不登校の子供は、その状況を変えられないと信じている場合があります。しかし、努力の意味についての道徳的価値観を伝えることで、そのような信じ込みを変えられる可能性が出てきます。

 その「努力の意味についての道徳的価値観」ですが、例えば、「努力することで、すぐに何か結果が出なくても、何らかの力を高めていき、その力によって状況を変えることができる」ということや、「努力し続けることで、精神力もついてきて、それが状況を変える力になる」ということなどです。


2.失敗や挫折に見える状況からも、学ぶものがあると考えられる

 不登校の状況にある子供は、たいてい、その状況を失敗や挫折と見ていて、その状況に置かれていることに失望感を抱いています。

 しかし、道徳的価値観によって、そのように失敗や挫折に見える状況からも学ぶものがあると考えられるようになり、失望感を軽くすることができます。

 その道徳的価値観とは、例えば、不登校の状況の中、きめ細かな心になることで、他人の心をより深く理解できるようになるとか、不登校の状況から脱出する経験によって、その後の人生で同じような状況になっても、脱出するのが容易になるというようなことです。


3.「自分はダメだ」という自己否定感を変えていくことができる

 不登校の大部分が抱いてしまっている自己否定感も、道徳的価値観で薄めていくことができます。「1」と重複しますが、努力することによって、力をつけることができます。勉強すれば学力がついてきますし、運動すれば体力がついてきます。そのように力をつけることで、それまでの自分を変えることができます。




 現代の教育では、知識を教えてくれますが、こうした価値観は教えてくれません。不登校が増えている背景の一つには、道徳的価値観を教えてくれる場が少なくなった、ということがあると思うのです。







 

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