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不登校カウンセリングブログその1460.教育では、「知識」と「価値観」の両方を教えることが必要です。


 現代の教育ではほぼ100%、「知識」を教えています。国語、数学、英語、理科、社会などの科目に分かれて、それぞれ知識を教えています。


 知識を教えることは、非常に大切なことです。知識を子供に教えることで、その知識が直接的に役に立つということがあります。簡単な例になりますが、足し算や引き算、かけ算・割り算を教えることで、その子供は計算をすることができるようになります。買い物に行っても間違ってお金を払うことがなくなります。英語を教えれば、英語を母国語とする外国から来た人と意思疎通ができるようになります。


 そのように、直接、生きていくことに役に立つ知識ですが、知識の効果はそれだけではありません。知識によって、考える力が高くなるという効果もあります。さまざまな知識がある方が、さまざまな角度から考えることができます。


 例えば、法律を学んでいたら、自分がやろうとしていることが法に触れるものかどうか、考えることができますし、経営的な視点で物事を考えることができます。


 このような効果がある知識を教えることは、教育の大切な役割ですが、それだけでは足りないと思うのです。知識を教えるだけでは、子供たちにとっては足りません。その知識を使って何をしたらいいのか、どう生きるべきか、何を目指したらいいか、そういうことを、現代の教育では教えていないのです。これら「価値観」を、現代の教育ではほとんど教えていません。


 生きるとはどういうことか、望ましい生とは何か、どういう生き方が望ましく、またどういう生き方がそうではないのか、そうしたことを現代の教育ではほとんど教えていません。そのため、子供たちは、自分の人生を手探りで生きていかなければなりません。昔なら、論語や、偉人の生き方などを知り、そこから価値観を学んで、自分にとってふさわしい生き方とは何か、考えることができました。現代の教育を受けている子供が、気の毒だと思うのは、昔と違って、生きることにハンディがある点です。何もかも、自分で考えなければなりません。


 教育では、知識と価値観の両方を教えるべきでしょう。






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