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不登校カウンセリングブログその1471.実はエネルギーをためている、不登校の子供の「部屋にこもってゲームをしていたり、スマホをいじったりしている行動」。

 

 今回のケースは、不登校になる前からゲームやスマホばかりしていて、つまりゲーム依存やスマホ依存になっていて、そこから不登校になった子供を除きます。不登校になってから部屋にこもってゲームをしていたり、スマホをいじったりしている子供を対象としています。


 そういう行動をとっている子供を心配して、「ゲームをやめさせるにはどうすればいいか」「スマホを取り上げた方がいいのではないか」と考えている親御さんの気持ちは、本当に子供のことを思っているものでしょう。そのままずっと部屋にこもっていて、ゲームをし続け、スマホをいじり続けていたら、子供の将来は閉ざされてしまうのは、確かにその通りです。


 ただ、基本的には、子供のそういう行動をストップさせるのは避けるべきです。無理やりストップしてしまうと、子供が、ほぼゼロになっているエネルギーを貯める時間が長くなってしまいます。


 不登校の子供がゲームやスマホに熱中するのは、他のことをやれるほど、エネルギーがないからです。他のこと、例えば外に出て散歩をするとか、運動をするとかは、ある程度のエネルギーを必要とします。不登校になった直後の、行動エネルギーがゼロに近い状態になった子供が、そういうことはできません。まして、勉強するなんてことはまず不可能です。


 不登校の状況にある子供は、起立性障害などを除くと、体そのものは健康です。そのために、部屋にこもっている子供に対して、「時間があるなら何かやったら?」と思いがちですし、言いがちです。しかし、不登校の子供の心、目に見えない心にエネルギーの量に問題があるのです。不登校になるまでの間、心のエネルギーが枯渇しているのです。


 それでも子供は、心のエネルギーが枯渇している状態を何とかしたいと思います。そのエネルギーの状態で、できることをやろうとします。それが、部屋にこもっていることであり、ゲームやスマホに熱中することなのです。それらを手掛けることには、それほどエネルギーを必要としません。さらに、やっていて安らぎますし、楽しいので、エネルギーを貯めることができます。


 「でも、ずっと部屋にこもってゲームやスマホばかりしていても、先がないのではないか」と思われる方もおられるでしょう。ただ、エネルギーがたまっていけば、さらに別のことをやりたいと思うようになってきます。外に出て散歩をしたり、塾やフリースクールに行こうと考えたりするようになります。そうやって、エネルギーをためていくことで、不登校の状況から出ていくことになります。







 

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