不登校カウンセリングブログその1474.不登校の子供が、今日も学校に行けそうにない時、「休んでもいいんだよ」と伝えると、子供は心を開いていきます。
- 不登校・引きこもりカウンセリング「エンゼルアカデミー」
- 2023年5月14日
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不登校の状況にある子供に、よくあることではないでしょうか?
前日の夜は、「明日は学校に行こうと思う」と話していて、親としてはちょっと安心していたのですが、いざ翌日の朝になってみると、子供は「やっぱり行けそうにない」と元気がなさそうに言い、結局、学校を休んでしまうということです。こういう状況になると、親はがっかりしてしまうでしょう。期待していた分、落ち込みが大きくなります。「明日は学校に行く」と言いながら、翌朝になると、「やっぱり行けない」と学校を休んでしまう不登校の子供の心理は、どのようになっているのでしょうか。
「明日は学校に行こうと思う」と話す子供の心理には、親を喜ばせたいという気持ちがあります。不登校になる子供は、思春期にさしかかっている年齢であることが多いです。その年齢は大人になろうとしている年頃であり、「子供」という表現はあてはまらなくなってきていますが、まだ子供の面は持っています。そのため、「親を喜ばせたい」という気持ちはまだ強く残っています。
自分が不登校になっていることで、親に迷惑をかけている、あるいは親の期待を裏切っているだろうと、子供は考えています。その考えに、時に悩まされることがあります。「自分は親の期待を裏切っている」と落ち込みます。
そこで、親を喜ばせたいと思い、「明日は学校に行こうと思う」と話します。実際、不登校の状況にある子供は、夕方や夜の方が比較的、体調もいいことがあるので、本人も「明日は行けそうかも」と期待しています。
しかし、翌朝になると、学校に行ける精神状態ではないことを実感することになり、「やっぱり学校には行けない」となってしまいます。その時の子供は、「親の期待を裏切ってしまった」という気持ちになり、不登校の状況になっていることに対する気持ちと合わせて、ますます落ち込んでしまいます。
その時、親ががっかりせず、「休んでもいいんだよ」と子供に言葉を伝えると、子供は救われたような気持ちになります。不登校の状況にあることには変わらないのですが、少なくとも、「親の期待を裏切ったと思ったけれど、親はそんなふうには考えていない」というふうに考えることができます。そして、その日一日ゆっくりと家で過ごすことができます。
親が、自分の状況を受け入れてくれていると感じることができれば、親に対して心を開きやすくなるでしょう。自分を理解してくれている人、自分を受け入れてくれている人には、人は心を開きます。親子間でもそのことは当てはまります。
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