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不登校カウンセリングブログその1476.不登校の子供が、学校に行き始める「回復期」は、「頑張って」学校に通っているかどうか、注意してあげてください。


 長年、不登校の状況にあった子供が、再び学校に行き始めた「回復期」は、それまでずっと子供と接してきた親御さんの苦労が実った段階でもあります。学校に行き始めたことを喜び、安心しておられることだと思います。


 ただ、この段階はまだ、不登校の「回復期」であって、完全に解決したわけではないということです。その点、注意が必要で、場合によっては再び、子供が学校に行かなくなる可能性があるということです。その見極めるポイントが、子供が「頑張って」学校に行っているかどうか、ということです。


 ここで一つ、お聞きしたいことがあります。子供が不登校になるずっと前の、子供が学校に通っていた時のことです。子供は頑張って、学校に通っていたでしょうか。それとも、普通に、学校に通っていたでしょうか。内心、「学校に行きたくない」と思っていなければおそらく、普通に学校に通っていたはずです。子供にとって学校に行くのは自然な行動であり、また学校という場所も自然に受け入れていたはずです。


 回復期において、子供が頑張って学校に行っているということは、まだ学校という場所を

自然に受け入れることができておらず、また学校に通うのにもエネルギーを消費しているということになります。


 例えば、不登校になることもなく学校に通っている子供が、学校に行くことで消費するエネルギーが0か、せいぜい5ぐらいであるのに対して、不登校の状況から再び学校に通い始めた子供が、学校に通うことで消費するエネルギーが50とか100とか、そういう状態になっているので、「頑張って」いるのです。


 学校に行くことで消費するエネルギーが5ぐらいでしたら、家に帰れば再びそのエネルギーを取り戻し、学校に通い続けることはできます。ただ、そのエネルギーが50ぐらいであり、今持っている子供の全エネルギーが300で、家で回復するエネルギーが20ぐらいだと、一日50ー20=30のエネルギーを消費し、300÷30=10、つまり10日ぐらいで再び学校に行けなくなる可能性があるのです。


 不登校の回復期は、子供が「頑張って」学校に通っているかどうかを注意してあげて、もしそうなら、とにかく子供が消費するエネルギーを少なくし、家で回復するエネルギーができるだけ多くなるようにしてあげることが、再び不登校になるのを防ぐ方法です。






 




 

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