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不登校カウンセリングブログその1480.不登校の回復期において、言葉に注意しつつ、「ゆっくり、自分のペースでいいんだよ」と子供に声をかけて、再び不登校になるのを防いであげてください。


 不登校の状況から脱出して、再び学校に行くようになった「回復期」は、残念ながら何割かの子供がまた不登校になることがあります。学校に行けるようになって、親御さんも子供さんも嬉しいし、安心してもいると思いますが、また不登校になる子供はけっこう多いのです。


 なぜ、また不登校になるのでしょうか。特に思春期の子供は、他人を強く意識するのですが、その意識が、「ずっと学校に通っている同級生と同じくらい、学校に行って頑張らなければならない」というふうに思わせてしまうのです。体力も学力も落ちているのに頑張ってしまって、すぐにエネルギー切れを起こしてしまうのです。


 回復期は、子供は「頑張って」学校に行っています。「自然に」ではないのです。「頑張って」行っているのです。まだ、回復期の子供にとっては、学校は、「頑張って」行かなければならないところなのです。


 そのようにして頑張っているということは、「自然に」学校に行っている状態に比べて、エネルギーの消費量が大きくなります。不登校の回復期は、学校には行けるけれども、「生き続ける」ほどのエネルギーがたまっているわけではありません。それほどエネルギーがたまっていないところに、エネルギー消費量の多い「学校に行く」という行為を続けることで、エネルギーが切れてしまい、それで不登校になってしまうのです。


 そのようにならないよう、子供にできるだけ「自分のペースで、無理しないように」ということを伝えてあげてください。そのように伝えるのは難しいでしょう。「さあ、頑張ろう!」と意気込んでいる状態の子供に対して、冷や水をかけることになりかねません。


 ただ、最初からアクセル全開では、間違いなく子供はまたエネルギー切れを起こしてしまいます。まだまだ先は長いのですから、「他の子に比べて遅れている」と思っていても、十分追いつくことはできます。いえ、追いつく必要はないのです。他人がどうとか、そのようなことは関係ありません。子供が、納得のいく自分の人生を、自分のペースで歩んでいければいいのです。






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