不登校について、詳しく知っている人は、そんなふうには考えないと思いますが、詳しく知らない人の中には、学校に行けない子供はダメな子、というふうに考えている人がいます。他の普通の子供ができていることができないのだから、ダメな子供だ、という風に考えているのです。
そういうふうに考えている人は、おそらく、不登校になるのは、サボりたいという怠け心であり、あるいは忍耐力がない、という認識を持っているのではないでしょうか。
不登校になっている子供の中で、怠け心からそうなっている子供は、ほとんどいないのではないでしょうか。ほとんどの子供が、「学校に行かなければならない」という思いを持っています。休んでいいとは考えていません。
そう考えているからこそ、不登校になるまでに大きな葛藤を抱えてしまい、心身ともに疲労困憊してしまうのです。学校には行かなければならない、でも、何らかの事情で学校に行きたくないと感じている日々です。その日々を耐えて、ぎりぎりまで頑張って学校に行き続けているのですから、忍耐力がないとは言えないでしょう。
不登校の子供は、その多くが真面目です。物事を深く考える子供もいます。そのために不登校になる面もあると思うのです。怠け心から、あるいは不真面目だから、不登校になるというケースは、まったくないとは言えませんが、割合としては少ないというのが、私の実感です。
Commentaires