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不登校カウンセリングブログその1493.不登校の原因を、子供ばかりに求めると、不登校の問題を見誤るかもしれません。


 ある子供が不登校になると、どうしてもその子供に何か原因があるという方向に考えてしまいます。その子供が、多数の人の中にいると疲れてしまうとか、勉強が苦手とか、そういうふうに子供の個性や能力などに、不登校の原因を求めてしまうのです。


 もちろん、そういうことはあるのでしょう。自分というものをしっかりと持っていて、集団で何かをするのが疲れてしまうような子供であれば、学校に問題がなくても、行くだけで疲れてしまい、不登校になるということはもちろんあります。


 ただ、学校にも不登校の原因があるという視点でも、不登校を考える必要があると思うのです。いじめとか、暴言を吐くような先生がいるとか、クラスが荒れている、という、分かりやすい原因もあるのですが、分かりにくい原因も考えられます。


 分かりにくい原因とは、感受性が高い人でなければ感じられない、その場の雰囲気、みたいなものです。


 「何だか、この場所は妙に疲れるな」と感じることはないでしょうか。その場所の雰囲気は、その場所にいる人たちからかもし出される、空気みたいなもので出来上がっています。その人たちのことが嫌いとか、嫌だとか、そういう明らかなマイナスの思いは持たないけれども、自分とは合わない場合、その人たちから出来上がっている、その場所の雰囲気が自分には合わなくて、疲れてしまうことがあるのです。


 なかなか、論理的に説明できず、ふわっとした言葉でしか説明できなくてすみませんが、不登校の子供の中には、自分が通っている学校の雰囲気が、自分には合わない感じがして、それで学校に行くのが疲れてしまったという子供がいるのです。子供はなかなか自分の心を言語化できませんし、まして「学校の雰囲気」というふわっとした話です。親が、その子供が不登校になる理由を理解できないのは当然なのでしょう。そういう原因で不登校になることもあり、子供にばかり原因を求めていると、不登校の問題を見誤る可能性もあります。






  

 

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