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不登校カウンセリングブログその1498.卵が先か、鶏が先か。ゲーム依存と不登校の関係。


 しばしば聞かれる議論があります。それは、不登校になったからゲーム依存になったのか、ゲーム依存になったから不登校になったのか、という議論です。


 不登校になると、多くの場合、ゲーム(あるいはスマホ)に熱中します。一日中やっていて、昼夜逆転の生活になることもあり、「ゲームばかりしていたら、このままずっと不登校の状況のままだ。だから、ゲームをやめさせないといけない」と、そばで見ている親は考えます。そのように考えていたら、「ゲーム依存になったから不登校になった」というふうに考えてしまうこともあるでしょう。


 不登校になったからゲーム依存になったのか、ゲーム依存になったから不登校になったのか、それは両方あり得ます。ただ、「不登校になったからゲーム依存になった」という方が割合は多い感じです。「ゲーム依存になったから不登校になった」という方が、少ないように感じます。


 「ゲーム依存になったから不登校になった」という場合は、不登校になる前からひたすらゲームばかりやっていたはずです。勉強もあまりせず、親子関係や友達関係もかなり薄くなっていて、来る日も来る日もゲームに熱中していて、それが原因で不登校になったという場合が該当します。


 ゲームをやるのが問題というわけではありません。勉強などのやるべきことや、結ぶべき人間関係などを放棄してしまってまで、ゲームに熱中しているのは「依存」のレベルです。


 そうなると、生活に支障が出てきて、学校に行くことができなくなってきます。そうして不登校になっていくのが、「ゲーム依存になったから不登校になった」というケースです。この場合は、不登校の対応も必要ですが、おおもとの「ゲーム依存」を解決していかなければなりません。親子で話し合って親子関係を強めたり、ゲームする時間を決めて、徐々に短くしたり、時には入院する必要があることもあります。


 もう一方の、「不登校になったからゲーム依存になった」という場合は、不登校になったことによる不安や焦りを解消するために、ゲーム依存になっているという面があります。したがって、そうした不安や焦りを小さくしていけば、ゲーム依存はおさまっていくはずです。ゲーム依存への対応ではなく、不登校への対応が、主な対応方法となります。








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