不登校カウンセリングブログその1502.まったく勉強に関心がないという不登校の子供に、「自己実現のための勉強」。
- 不登校・引きこもりカウンセリング「エンゼルアカデミー」
- 2023年6月11日
- 読了時間: 3分

不登校の子供の中には、まったく勉強に関心がない、という子供がいます。勉強に関心がなく、ほとんど、勉強する習慣もない、という子供です。不登校の状況から脱出するには、少しずつでも自信をつけることが必要で、できればそういう子供には、勉強をして「理解できた」という自信をつけてもらいたいと思うのです。ただ、まったく勉強に関心がない場合、「勉強したら」と言ってもおそらくやろうとしないでしょう。どうすれば、勉強に関心を持たせられるのでしょうか。
その方法を考えるために、重要になることは子供の年齢です。まだ幼い子供、小学生低学年から中学年ぐらいでしたら、「勉強の楽しさ」ということを伝える方法で、勉強に関心を持たせられますが、それ以上の年齢でしたら、それでは限界があります。
小学生高学年以上の年齢の子供の場合は、「自己実現」ということが、勉強に関心を持たせるカギとなります。この年齢の子供はそろそろ、自分の生き方を考え始めます。年齢が上がるほど、その傾向は強くなります。これからどう生きるのか、考えていく中で、自分はこれから何をしていくのか、ということにも関心を持ち始めます。
自分はこれから何をしていくのか、「自己実現」を考えていく年齢の子供は、その「自己実現」と勉強がどう関わっているかを知ることで、勉強への関心をもたせるきっかけとなります。
自分が何をしたいか、まだ分からないというのでしたら、勉強することで、何をしたいかという方向付けになります。国語、数学、理科、社会、英語と勉強していくことで、得意な科目や関心のある科目が出てきたら、その科目の方向にしたいことがある可能性があります。年齢が若いほど、まだ自分がしたいことは分からないので、いろいろなことを勉強してみるのが、自分がしたいことを見つける王道です。
漠然という形ではあるけれども、したいことがある、ということでしたら、そこに勉強がどう関わってくるか、子供に伝えていきます。ゲームが人気ありますので、そのゲームと勉強の関わりを伝えるのでしたら、ゲームを作るにはプログラミングが必要で、それは数学や英語の知識が必須であるということになるでしょう。
eスポーツという方向でしたら、世界大会もありますので、英語を話せた方がいいでしょう。そこでも勉強が関わってきます。情報を収集することも必要ですので、社会という科目を学んでおくのも、有効かもしれません。
単に、「勉強しなさい!」と言っても、ある程度の年齢に達した子供は勉強しないでしょう。「いい学校に行くため」ということでも、そもそも勉強することが、自分の人生とどのように関わっていくかが伝わりません。自己実現と勉強との関わりを伝えて、少しずつ勉強に関心を持たせていくのが、近道となるのでしょう。
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