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不登校カウンセリングブログその1504.思春期の不登校の子供が、他人を意識するのは、精神的成長のあかしでもあります。


 大人からすると、ちょっと不思議に見えるかもしれません。それは、思春期の不登校の子供が、他人を強く意識するということです。他人を強く意識して、「どう思われているか、不安で仕方がない」「教室の中に入ると、誰かに見られているようで恐怖を感じる」というふうに語る子供もいるくらいです。他人のことを意識してしまって、不登校になることもあるのですから、その意識の強さは、大人が想像する以上です。


 思春期に入る前の年代の子供、だいたい、12歳より下の年齢になりますでしょうか、そこまで他人のことを強く意識することはありません。子供の性格によっては「人見知り」ということもありますが、これは「恥ずかしい」という感情であり、思春期のように他人のことを強く意識するということではないでしょう。思春期以前の子供は、まだ意識は自己に向かっていて、そういう意味では自己中心的です。


 しかし、思春期に入っていくと、本格的に社会生活に入るための準備をしていくことになります。社会生活に入るのですから、他人を意識するようになります。自己中心的なままではまずく、他人を意識し、集団の中の自分という意識を持たないと、社会の中で円滑に生きていくのが難しくなるからです。


 そのための精神的な発達が、思春期に見られる、「他人のことを意識する」ということです。他人のことを意識していくことは、精神的な発達によるものであり、大部分、自分のことしか考えられなかった子供が、他人のことも考えるようになったわけで、それはそれでいいことなのです。


 ただ、思春期はその意識が強くなる傾向があるのです。特に、感受性が高い子供の場合は、「他人の目が怖い」「たくさんの人の中にいると息が詰まる」という感じになり、学校に行くことにためらいや恐怖を感じて、不登校になってしまうことがあるのです。










 

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