不登校を分類することは、不登校の解決に重要だと思います。それは、不登校のタイプによって解決するアプローチが異なるからです。
不登校の分類は、人によって異なります。私は次のように分類しています。
1 思春期型不登校
2 発達障害型不登校
3 いじめによる不登校
4 子供の気質による不登校
5 母子分離不安による不登校
1 思春期型不登校
思春期に特有の心理によって不登校になるタイプです。特有の心理とは、他人の目が気になり、他人のことを強く意識してしまう心理と、やりたいことが分からず、何もやる気が出ないという心理です。前者は、他人のことを意識したうえで自分という存在を考える、「客観的自己」が、思春期に入って拡大したために起こる心理です。後者は、こうしたい、こうなりたいという「主観的自己」が、本来は拡大すべきところが拡大しないことによって起こる心理です。
思春期に入り、「客観的自己」と「主観的自己」がバランスを崩してしまって不登校になるのが、このタイプの不登校です。
2 発達障害型不登校
発達障害によって起こる不登校のタイプです。発達障害の内容によりますが、他人とのコミュニケーションがうまくいかなくて不登校になることもあります。学習障害によって成績が上がらずに不登校になることもあります。
3 いじめによる不登校
このタイプについては、それほど説明はいらないでしょう。いじめを受ければ、「学校に行きたくない」と思い、不登校になる子供が出てくるのはすぐに想像できます。
4 子供の気質による不登校
これは、「2 発達障害型不登校」とは異なり、内気な性格とか、感受性が高いというような、発達障害以外の子供の気質によって不登校になるタイプです。子供の気質にもいろいろありますが、代表的なものは、
・内気
・感受性が高い
・完璧主義
が挙げられます。
5 母子分離不安による不登校
これは、子供が母親から離れると不安感を強く感じてしまうので、不登校になるタイプです。幼稚園・保育園や小学校低学年の子供に見られます。
子供が不登校になった場合、どのタイプかを見定めることが、不登校解決に役立ちます。
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