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不登校カウンセリングブログその1509.「不登校の状況でも経験できる大切なものはある」ということを、落ち込んでいる子供に伝えてあげてください。


 不登校の状況が長くなるほど、子供の取りうる選択肢が小さくなって、社会に出るのが難しくなるのは確かです。子供自身も、その状況に長くいるほど、自信や将来への希望を失ってしまって、外の世界に出ていくのが難しくなるでしょう。親にとっても、子供にとっても、負担が大きくなるのは間違いありません。


 ただ、不登校の子供が、その状況にあることに対して落ち込んでいるのでしたら、「不登校の状況でも経験できる大切なものはある」ということを子供に伝えて、落ち込む気持ちを和らげることは可能だと考えています。


 不登校の状況を肯定しているわけではありません。できれば、不登校になることは避けたいですし、冒頭で書きましたように、不登校の状況が短い方がいいです。


 ただ、不登校の状況にあることに落ち込んでいるのでしたら、不登校の状況で得られる経験に、価値を見出すことを伝えてもいいのではないでしょうか。


 人は、さまざまな経験を通して、何かを得ます。成功した経験、うまくいった経験からしか、何かを得られないと考えるのが一般的ですが、むしろ逆に、失敗したと思える経験、うまくいかなかったという経験の方が、実は得られるものが多いのではないかと思うのです。


 不登校という経験は、一般的には失敗したと思える経験です。その経験を通して、子供は自分を見つめます。その子供の年齢にもよりますが、そうして自分を見つめる経験をしていくことで、客観的な視点で自分を見る習慣を身につけることがあります。


 地味な習慣に思えるかもしれませんが、大事な習慣です。自分は今、正しいのか間違っているのか、という視点がない場合、間違ったことを積み重ねていくと、犯罪を犯したり、そこまでいかなくとも、不幸になることがあります。客観的な視点で自分を見ることで、そうしたことを防ぐことができます。


 謙虚さを身につけるということも、不登校の経験を通して得られることです。不登校の状況にある子供は、多くの場合、「自分はダメだ」という自己否定感を抱いています。この自己否定感のために、不登校の状況から脱出することが難しくなっているのですが、実は、これが謙虚さに変化することがあるのです。


 たいていは不登校の状況から出ていってからのことになりますが、少しずつ成功体験を積み、自己否定感が薄れていきます。自信を得ていくのですが、不登校の状況の中での自己否定感の記憶はありますので、傲慢になったり、自信過剰になったりすることはありません。そういう姿勢が謙虚さにつながるのです。


 不登校の状況にあることで、得られるものはあります。代表的な二つのことを挙げましたが、他にもまだあります。決して、何も得られない状況ではないことを、子供に伝えてあげてください。










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