不登校解決ブログその1511.ゲームやスマホに熱中していても、不登校の子供は、学校や将来のことを考えていないわけではありません。
- 不登校・引きこもりカウンセリング「エンゼルアカデミー」
- 2023年6月19日
- 読了時間: 2分

子供が不登校になってからしばらくの間、ゲームやスマホに熱中しているのではないでしょうか。「そんなことをせず、学校に行ってほしい。せめて、家で勉強でもしてほしい」と願っている親御さんは、そのような姿を一日中見ていると、子供に対する不満を感じていることでしょう。
ずっとゲームやスマホに熱中している子供を見ていると、「この子は何も考えていないのではないだろうか。このままずっと、こんなことをしていても、先がないことぐらいは分かっているはずなのに。それとも、何もわかっていないのだろうか」と、親御さんは考えてしまって、その考えを言葉として子供にぶつけることもあるでしょう。「あなた、将来はどうするの。このままでいいと思っているの」「勉強でもしたらどうなの」というような言葉をぶつけると、たいていは、子供から「うるさい!」「わかってるよ!」というような言葉が返ってくるでしょう。
この段階の不登校の対応のポイントは、ゲームやスマホに熱中していても、子供は決して、何も考えていないわけではなく、学校や将来のことを考えているのであり、そのことを理解することです。
不登校の状況にあって、学校や将来のことを考えていない子供は、ほとんどいないでしょう。学校に行けていない自分自身に対する否定感を抱いています。他の子供は普通に学校に行っているのに、自分は行けていない、そんな自分は他の子供と比べて劣っていると思い、強い自己否定感を抱いてしまっています。将来のことももちろん、考えています。このままでいいわけはない、このままでいったら、自分の将来は閉ざされてしまうと考えていて、焦りを感じてもいます。
そのように考えて、焦りを感じてもいるので、親御さんから将来のことを聞かれても、「うるさい!」というような反応になるのです。
この時期は、いくら子供がゲームやスマホに熱中していても、学校や将来のことが心の中を駆け巡っていて、焦りも感じていることを理解すると、子供への対応が柔らかくなります。「いくらゲームやスマホをしていても、この子は何も考えていないわけではない。学校や将来のことを考えていて、焦っている」というふうに考えることができたら、子供への共感が生まれ、子供にかける言葉がそのような共感を含む内容になります。
そうなると、子供は親御さんに対して心を開き、コミュニケーションがスムーズになります。それは、不登校の解決を早めてくれます。
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