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不登校解決ブログその1514.不登校の子供は、外部のわずかな変化に反応します。


 以前から不思議に感じていたことがあります。

 私は、電話でお母さんに対して、不登校カウンセリングを行っているのですが、けっこうな割合で、電話の最中か、あるいは電話が終了後すぐに、部屋にこもっている子供に変化が起こるのです。


 カウンセリングでお母さんにお伝えしたことを、お母さんが子供さんに働きかけて、それでお子さんが変わる、ということならわかるのです。そうではなくて、まだお母さんが子供さんに対して何もしなくても、子供さんが変わるのです。


 ほとんど部屋から出ることがなかったのに、部屋から出てきて、さらに家の外に出て、自転車で遠出をするとか、あまり行っていなかった塾に行くとか、数は非常に少ないのですが、いきなり学校に行き始めた、ということもありました。


 どうしてだろうと不思議に思っていたのですが、以前読んだ、ある不登校について書かれた事例を思い返して、納得しました。その事例は、部屋にこもってほとんど出てこず、親との会話もなかった子供が、親が「不登校の親の会」のような集まりに初めて参加し、帰宅した時に、部屋から出てきて、「どこに行ってたの?」と聞いてきたというものです。不登校の子供は、外の世界に対して非常に敏感で、わずかな変化でも察知する、ということでした。


 私がお母さんと電話でお話しして、それで子供に変化が出たのは、お母さんの心が軽くなったり、明るくなったりして、それが子供に伝わったということなのでしょう。私はまず、お母さんの心が安定することを、電話カウンセリングで目指しています。そこにかなり、重点を置いています。そうして安定したお母さんの心の状態が、子供に伝わって、今度は子供の心の状態が変化し、部屋や家の外に出たり、あるいは学校に行ったりというようなことになるのでしょう。


 そのような推測が正しいのでしたら、やはりお母さんの心の安定は、不登校の状況を変える、大事なポイントになります。






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