私は、不登校カウンセリングをする前には10年近く、塾講師をしていました。その時に感じたことですが、親御さんが勉強する習慣があると、かなりの確率で、その子供も勉強する習慣がある、ということです。
子供は、そばにいる親の真似をします。ある程度の年齢、おそらくは思春期ぐらいになると、親への反発心や独立心も出てきて、単純に親の真似をするということは、なくなっていくのでしょうが、それよりも若い年齢の子供は、親のことをよく見ていて、その真似をして育っていきます。そばにいる親が勉強していたら、いつもその後姿を見ている子供は、その真似をするようになり、自然と勉強するようになるのでしょう。
「うちの子供は、全然勉強しない」と、悩んでいる親御さんは、けっこういらっしゃるでしょう。そうした子供に対して、勉強する意欲を持たせる方法はいくつか考えられますが、先ほどの、勉強する後ろ姿を見せるというのはいかがでしょうか。その勉強する内容は、なんでもいいです。何か、疑問を感じたことや関心をもったことについて、さらに深く調べていくということも、立派な勉強です。読書をするということもいいでしょう(週刊誌などではなく、すこし固めの本ですが)。読書も立派な勉強になります。
親御さんが勉強する習慣を持ち、勉強する喜びを心から感じることができれば、それは子供にとって強い影響を与えるはずです。
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