不登校カウンセリングブログその1526.ゲームやスマホばかりしている子供に、どのようにコミュニケーションをとればいいのでしょうか?
- 不登校・引きこもりカウンセリング「エンゼルアカデミー」
- 2023年7月4日
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不登校の「安定期」、不登校の状況が変化していく段階で、最も長くなる段階です。数カ月から、長い場合は数年かかります。この段階は、そばで見ているお母さんにとって、ちょっと辛い時期でしょう。たいていは、子供は昼夜逆転の生活であり、ゲームやスマホに熱中していて、「この子は将来のことを考えているのだろうか」「学校に行く気があるのだろうか」という不安や焦りが、お母さんの心の中に渦巻いているからです。この時期は、どのようにコミュニケーションをとればいいのでしょうか。
コミュニケーションをとる時に、注意すべきことは、多くの子供は好んで、ゲームやスマホに熱中しているわけではない、ということを理解することです。また学校や将来のことを考えていないわけではない、ということを理解することです。
「ゲームやスマホばかりしていて、この子は学校や将来のことを考えていないのだろうか」と思って、子供とコミュニケーションをとると、その思いがコミュニケーションに現れてしまいます。その結果、子供を裁くような言葉を、コミュニケーションで伝えてしまって、子供の心を閉ざしてしまう危険性があります。この子は、今はゲームやスマホに熱中しているけれども、決して学校や将来のことを考えていないわけではない、と理解することが、コミュニケーションの出発点となります。
次に考えるべきことは、子供とのコミュニケーションの状態を考えることです。不登校直後からその時点まで、子供とのいざこざでコミュニケーションがうまく取れていない場合は、子供との関係を修復することが、コミュニケーションで行うべきことになります。そのために、子供の気持ちを理解していることを、子供に伝えていきます。子供が親に対して不信感を持っているなら、それまで子供の気持ちを理解していなかったことを、謝ることも必要かもしれません。
子供とのコミュニケーションがうまく取れるようになったら、「将来は大丈夫!」というようなことを伝えていきます。「将来どうするの?」ではなく、「将来は大丈夫!」という言葉を伝えます。その言葉に反発する子供もいるでしょう。しかし、子供は「自分の将来は大丈夫だろうか?」と不安を抱いています。その不安を軽くする言葉が、子供には必要です。
「楽しいこともある」ということも、伝えたい言葉です。不登校になった子供の多くが、「生きていて楽しいことなんてない」と思い込んでいます。その思い込みを、徐々に変えていき、「生きていたら楽しいこともある」というふうに思えるようにしてあげるべきでしょう。
不登校の安定期にかけるべき言葉はたくさんあります。それを、毎日少しずつ、子供にかけていって、子供の心が前向きになるようにしてけば、最終的には不登校の状況からの脱出ということになります。
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