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不登校解決カウンセリングブログその1538.不登校の回復期は、親も子供も気負い過ぎず、焦りすぎないことが必要です。

 

 それまで不登校だった子供が、元の学校に行くようになったか、あるいは進学したかで、再び学校に行くようになった「回復期」は、親も子供もともに、嬉しい時期です。長かった不登校の状況から、ようやく抜け出すことができて、まるでトンネルの中から抜け出したような気持ちだと思います。親も子供も、「これで大丈夫だ。これから頑張っていこう!」と気負った状態ですが、厳しい事実があります。


 それは、多くの割合で、子供が再び学校に行けなくなる場合がある、ということです。もちろん、そうならない子供もいますが、再び学校に行けなくなるケースはよく聞きます。その結果、親子ともども、それまで期待していた分、がっかりすることになります。


 なぜ、そうなるのでしょうか。それは、再登校の時、多くの子供が、「他の子供に後れを取ってしまった。遅れを取り戻すためにも頑張ろう!」と非常に気負っていることが多いからです。その気負いと、再登校した時の子供の状態とのギャップが大きく、そのギャップのためにすぐにエネルギーが切れてしまうことがあるからです。


 不登校になる子供の多くが、思春期の子供です。思春期の子供は、他人を強く意識します。そして、強く意識する結果、他人と比べて「劣っている」「足りない」と感じやすく、それで発奮したり、コンプレックスを感じたりすることがあります。そうした子供が、不登校の状況に長い間おかれていたら、他人と自分を比較してしまって、「すごく遅れてしまった」とコンプレックスや焦りを感じています。


 その時、不登校の状況から脱出して、再登校するようになった時、「この遅れを取り戻すぞ!」と気負ってしまって、自分の今の状態をよく考えないまま、きついスケジュールを立てて頑張ろうとしてしまいます。本当は毎日、学校に行くのは難しく、通信制高校を選択すべきなのに、全日制高校を選択してしまう、などのようなことをしてしまいます。


 それが続けられるのならいいのですが、不登校の状況から出た直後の子供は、体力も気力も、そして学力も落ちています。そのような状態のところに、めいいっぱいアクセルを踏んだようなことになると、たいていエネルギー切れが起きてしまって、「やっぱり学校に行けない」ということになってしまいます。


 不登校の回復期は、子供は体力・気力・学力が落ちてしまって、他の子供ができることがなかなかできない状態にあることをしっかりと理解するべきでしょう。そして、親も子供も気負い過ぎず、また焦らないようにすることが、再び学校に行けなくなる状況を防ぐことになります。





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