不登校解決カウンセリングブログその1541.「不登校は愛情不足」というアドバイスにご注意ください。
- 不登校・引きこもりカウンセリング「エンゼルアカデミー」
- 2023年7月31日
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不登校カウンセラーなどの相談機関から、「不登校は愛情不足で起こります。だから、愛情をしっかりと与えたください」というアドバイスを受けたことはありませんか。こういうアドバイスにご注意ください。このアドバイスは、不登校が起こる原因を正しくとらえていません。このアドバイスを実行しても、不登校が解決することはないでしょう。
不登校について知れば知るほど、不登校になる原因はさまざまであるということを実感します。特に公立学校で見られることですが、学校が荒れているということが、感受性の高い子供に影響します。そうした子供が、学校に行くことにストレスを感じて、不登校になるということもあります。また、今の社会では、希望を見出しにくくて、自分の将来に希望を抱けなくなった子供が、「学校に行っても意味はない。勉強しても意味はない」というふうに疑問を抱き、不登校になることもあります。
不登校になるのは、いくつかの要因がからんでいて、それが「愛情不足」という一つの要因にまとめられることではありません。私も不登校カウンセリングをしていて、「この親御さんは、愛情不足だ。だから不登校になったのだな」と感じたことは一度もありません。むしろ、愛情が細やかだと感じます。
実際は愛情不足でも何でもないのに、「愛情不足で不登校になりました。だから愛情を与えてください」というアドバイスを受けても、親としては実行しようがないでしょう。しっかりと愛情を与えていたのに、それ以上何ができるというのでしょうか。
そのようなアドバイスを受けて、何をすればいいか分からなかった、という親御さんはいらっしゃいます。また、「じゃあ、もっと甘えさせればいいのか」と考えて実行した結果、子供が怠けるようになってしまった、ということも聞きます。「不登校は愛情不足」というアドバイスは、本当にそれが正しいのか確かめて、受け入れるべきかどうか、実行すべきかどうか、注意を払う必要があります。
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