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不登校カウンセリングブログその944.お母様が「不登校を受け入れた」時、どうして不登校の状況が変わり始めるのでしょうか。

更新日:2022年12月7日

 不登校のお子さんがいる、多くのお母様が、「不登校を受け入れた時、不登校の状況が変わり始めた」と話されます。どうして、不登校を受け入れた時、その状況が変わり始めるのでしょうか。


 「不登校の状況を受け入れた」状態では、「今すぐにでも学校に行かせたい」という思いはありません。もちろん、学校に行ってほしいと願っているお母様もいらっしゃるでしょう。しかし、その願いは一時保留して、「今は不登校の状況が、この子には必要なのだ」と考えるようになっています。そのように思っていると、子供にとっての家庭が、疲れた心身を休める環境となります。その環境の中で、子供は休むことができますので、そこから時間はかかるでしょうが、やがて心身ともにいやされて、前に進むことができるでしょう。


 また、不登校の状況を受け入れる前であれば、お母様にとっての不登校の状況は、ただひたすら先の見えない、苦しみの状況です。その中で、お母様が果たして、明るい気持ちになり、わが子の将来に希望を持つことができるでしょうか。そのような心の状態で、同じように苦しみ、暗い気持ちになっている子供に対して、その心の苦しみを取り除き、明るくさせるような接し方はできないはずです。


 不登校の状況を受け入れたすべてのお母様が、すぐにその状況で明るい気持ちになり、将来に希望を持てるようになるわけではありません。ただ、少なくともそのような心の状態になる出発点にはなるでしょう。不登校の子供に、明るく、希望を持った心で接していたら、子供の心も変わっていきます。心は不思議なものです。ある人の心は、その人と接する人の心に影響を受けます。その関係が密接になるほど、相互の影響は大きくなります。一日の大部分を共に過ごす親子であればなおさらです。お母様の明るい気持ちが、暗く沈みがちな子供の心に影響を与えます。


 不登校の状況を受け入れたお母様が、いつでも明るい気持ちでいられるわけではないでしょう。目の前に不登校のわが子がいて、時には辛い気持ちになるでしょう。「どうなるのだろうか」と不安な気持ちにもなるはずです。


 時にはそういう気持ちになるのも当然だと思いますが、全体として明るい気持ちになっている時間の方が長ければ、その気持ちが子供に伝わっていきます。


 不登校の状況を受け入れることは、お母様の心、気持ちが上向く出発点であり、それが子供の心に伝わることで、不登校の状況が変わっていくのです。




 


 

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