不登校の子供の多くが、すべてではないですがその多くが、「自分はもう、幸福になれないのではないか」と思い込んでしまっているでしょう。学校に行っていないという状況は、子供にとっては、自分の人生を閉ざされたような気持ちにさせることなのでしょう。
しかし、そんなことはもちろんありません。子供に「これから十分、幸福になれる」と伝えていけば、幸福になっていきます。
そのことを伝えるために必要なことを、今回のブログでは書いていきます。
1 子供の今の心の状態をよく見る
どんなに素晴らしいこと、希望にあふれたことであっても、相手の心の状態がそれらのこととかけ離れたものであれば、その心に伝えることはできません。
大切なことは、単に言葉として伝えることではありません。その心に入っていくよう伝えることです。言葉で伝えても、心に入っていかなければ、その言葉は無駄になってしまいます。
子供の今の心の状態が、どのようなものであるのか、よく見て、もし、深く傷ついているのでしたら、まずその傷をいやす言葉を伝えてから、徐々に伝えたいことを伝えていく方が、子供の心に入っていきやすくなります。
2 「これから幸福になれる」と信じる
心の中で信じていないことを、言葉として伝えても、それは嘘や偽善となってしまいます。そのような言葉に、どこか嘘や偽善を子供は感じてしまって、心の中に受け入れないでしょう。
不登校の状況が厳しく、子供が深く悩んでいたり、苦しんでいたりするのを目の当たりにしていても、「この子は必ず、幸福になれる」と信じることで、言葉は子供の心の中に入っていく可能性が出てきます。
3 伝える側が幸福である、あるいは幸福になろうとしている
子供に伝えるのは、多くの場合、お母様になるでしょう。そのお母様が、たとえわが子が不登校であったとしても、幸福を見出している、あるいは今は厳しい状況だけれども、私も子供とともに幸福になれるし、幸福になろうとしているならば、その言葉は真実の言葉になります。
不登校の子供は敏感であり、それゆえに伝えられる言葉が、真心から発されたものかどうかを感じ取ります。伝える側は、伝える言葉と自らの心の状態を一致させる必要があります。
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