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不登校カウンセリングブログその961. 不登校の子供たちへの言葉は、子供たちが完全に反発したり拒否しないように注意しつつ、繰り返し伝えてください。

更新日:2022年12月6日

 不登校の子供たちの心の状態は、コップいっぱいに入っている黒い水のようです。そして、その心を変えるために親が子供たちにコミュニケーションを行うのは、スポイトで透明な水を注ぎ入れるようなものです。


 子供たちの心の状態が変わった時、水に例えると、コップが透明な水でいっぱいになった時ということになります。その時が、不登校が解決する時です。そのためには、親は、コミュニケーションの中で、伝えるべき言葉を繰り返し伝えていく必要があります。一度伝えても、すぐには子供たちの心は変わりません。コップいっぱいの黒い水が、一度や二度、スポイトで透明な水を注ぎ入れても、透明にならないのと同じ理屈です。


 何度も繰り返し、子供たちの心を変えるための言葉を伝えていくことを、親は我慢強く続けていかなければなりません。子供たちの心は、変わらないように見えるでしょう。そんな状況の中で、何度も繰り返し、同じことを伝えることは、親にとって時には苦痛を伴うかもしれません。自分のやっていることが、無駄なように思えて、このまま続けていっても何も変わらないのではないかと不安になることもあります。それでも、続けていくほかありません。


 この時、注意していただきたいのはやはり、子供たちの心の状態をよく見ながら、言葉を伝えていくことです。繰り返し伝える必要はありますが、子供たちの心の状態とはかけ離れた言葉を伝えると、子供たちが反発したり、拒否したりしてくるでしょう。


 例えば、子供の心が深く傷ついていて、将来のことなど考えられない状態の時に、将来に向かって励ましたり元気づけるような言葉を伝えても、「今はそんなこと考えられない」と拒否する可能性が高いです。


 また、短時間で何度も繰り返し、同じことを伝えても、やはり反発してくるはずです。それによって子供たちが完全に反発してしまっては、元も子もありません。繰り返し伝えるとはいっても、まったく同じ言葉で伝えるのではなく、言葉を変えて伝える必要もあるでしょう。


 子供たちの心の状態を見ながら、ちょっとこちらの言葉に対していらいらしているな、面白くないと思っているなと感じたら、コミュニケーションの内容を変えて、また別の機会に伝えるというような工夫も必要です。


 子供の心の状態をよく確認し、言葉を吟味して伝えても、ある程度の反発は避けがたいです。反発しないような言葉のみを伝えても、それは子供の心に共感する言葉を伝えるだけということです。そういう言葉に、子供の心をいやす効果は期待できますし、不登校直後から元気が出てくるまでの間は重要ですが、そうした言葉だけでは、子供の心に希望や自信の思いがなかなかわいてきません。やはりどこかで、共感を重視した言葉から、励ましや元気づけの言葉に切り替えていく必要があるのです。そういう場合、反発してくるのは避けられません。


 ただ、子供が完全に反発して、コミュニケーションを閉ざしてしまわないよう、その反発の度合いを見ながら、言葉をかけていくのが、コミュニケーションにおいて求められることです。





 




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