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不登校カウンセリングブログその964. 不登校の状況でも、まだ残されている物について、子供たちに教えてあげてください

更新日:2022年12月6日

 逆境に立たされると、その人の心はマイナスの方向に振れる傾向があります。そのため、その環境でも残されているものがあるのにもかかわらず、何もかも失った環境としてとらえがちです。不登校という状況も同じで、「自分には何も残されていない」と考えてしまう傾向にあります。そのように考えてしまいますと、不登校の状況から脱出することはできなくなってしまいます。


 その状況から脱出するためには、まだ残されているものについて、子供たちに教えてあげてください。まだ残されているものはあります。例えば、健康です。そのような状況にありますので、多少、体力は落ちていると思いますが、基本的には健康な体でしょう。健康な体は、立派な資本です。健康な体があれば、何かができます。もし、体が健康でなかったとしたらどうでしょうか。それだけも、できることはかなり制限されることが容易に想像できます。体が健康であれば、たいていのことは可能です。それによって、どのような道にも進んでいくことができます。


 有り余る時間も、残されているものでしょう。現代は忙しい人が多く、ゆっくりとした時間がある人はそう多くはありません。不登校や引きこもりの状況では、時間はたくさんあります。何にも縛られていない時間です。何気なく過ごしている時間ですが、「時は金なり」という言葉が示しているように、時間も立派な「資本」です。これを使って、人は様々なことを実現できます。不登校・引きこもりの状況は、その貴重な時間がいくらでもあるのです。


 孤独な環境も、残されているものです。孤独な環境というと、嘆くべきものに見なされることが多いのですが、古来、多くの哲人、科学者、宗教家たちが、孤独な環境の中で、偉業を成し遂げてきました。「蜂は、暗闇の中でしか蜜を作らない」という言葉を、イギリスの文豪トマス・カーライルが残しています。孤独な環境は、大きな宝物です。


 不登校の状況でも、さまざまなものが残されています。そちらに目を向け、自分に何ができるか、考えていけば、必ずその状況から脱出できることを、不登校の子供たちに教えてあげてください。





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