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不登校カウンセリングブログその965. 「取り越し苦労」は、本当に「取り越し」にしか過ぎないです―あれこれ考えてしまう不登校の子供たちに―

更新日:2022年12月6日

「取り越し苦労」―まだ起こっていないことに、あれこれ考え、思い悩んでしまうことです。慎重なタイプの人や、物事を深く考えてしまう人、悲観的な人などが、この「取り越し苦労」をしがちです。先のことに備えようと対策を考えるため、まだ起きていないことについても考えてしまうのです。


 「取り越し苦労」の問題点は、将来についてどんどん悲観的になっていくことです。将来に備えようとするならば、悲観的なことを考えてしまいます。将来、うまくいかなかった場合を挙げていきがちです。その結果、将来に対して悲観的になります。将来に対して悲観的なビジョンを、心の中に描いてしまいますと、そのビジョンの方向に進んでしまうのです。悲観的な将来に備えようと考えた結果、本当に悲観的な将来になってしまうという、皮肉な結果となります。


 そこで、不登校の子供たち、物事を深く考える傾向のある子供たちには、取り越し苦労をしないことを、伝えてあげてください。取り越し苦労は、やるだけ無駄な行為です。将来に備えるのは問題ないですが、起きてもいないことをあれこれ思い煩うのは、将来が本当に暗くなってしまいます。


 取り越し苦労をしてしまう傾向のある人が、本当に将来、あれこれ思い煩ったことが起こるかどうか、確かめたところ、100個のうち、2個しか起こらなかったそうです。2個は起きたが、残り98個は起こらなかったそうなのです。


 そうであれば、将来に対してはもっと楽観的になった方がいいでしょう。その方が、気持ちが明るくなります。また、思い描いたビジョンを具体化するという、心の可能性から見ても、楽観的な将来が実現する可能性が高くなりますので、その方が断然得です。


 もちろん、楽観的な将来を描くばかりで、その将来に向かう努力をまったくしないのも、それはそれで問題です。「何とかなるさ」と考えながら、何の努力もしないのは、その日暮らしの人間です。行き当たりばったりの人生となるでしょう。


 取り越し苦労をせず、将来に楽観的に考えながら、それに向かって堅実な努力はすることが、明るい将来を具体化していく道であることを、不登校の子供たちに伝えてあげてください。





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