不登校カウンセリングブログその977.ゲーム依存から不登校になる場合―幼少期からゲームを与える際のリスクとルール作り―
- 不登校・引きこもりカウンセリング「エンゼルアカデミー」
- 2021年12月9日
- 読了時間: 3分
更新日:2022年12月2日
今回のブログの内容は、ゲーム依存のことを調べている人には既にご存知のことと思いますが、調べ始めたばかりの人もおられると思いますので、書いていきたいと思います。それは、一般の感覚にも当てはまることですが、幼少期からゲームを与えると、依存症になるリスクが高くなる、ということです。
この場合の幼少期とは5歳くらいの年齢であり、ある調査では、5歳以下の年齢からゲームをしていて現在ゲーム依存になっている割合は13%なのに対し、10歳以上だとその割合は3%であり、ゲームの開始年齢が早いと、ゲーム依存になる割合が高くなるということが、データとして明らかになっています。
自分なりの生活リズムを作っていく幼少期に、無制限にゲームを与えられたら、ゲームに熱中し、ゲーム中心の生活リズムになっていく子は多いでしょう。まだ、感情や欲望をコントロールできない幼少期に、無制限に、楽しく刺激の多いゲームを与えられ、さらに人間関係が十分にできていなければ、そこに熱中していき、ゲーム依存のリスクが高くなるのは、当然のことかもしれません。
ただ、すべての幼少期の子供がゲーム依存になるのではなく、親がきちんと管理していたら、そういうリスクは減らせます。幼少期の子供に対しては、親の管理でコントールできる余地は大きいです。幼少期の子供のゲーム依存からくる不登校については、親の接し方で防げる部分があるのです。
幼少期の子供にゲームをどうしても与える必要があるのでしたらー本当は10歳くらいからの方がいいのですがー最初にしっかりとルールを決めることが必要です。このルール作りは、親が一方的にするのではなく、子供と話し合って決めていくのがいいとされています。どうしてルールが必要なのか、ゲームに依存するとはどういうことで、依存するとどうなってしまうか等を、子供との話し合いの中で伝えていきます。
できれば、親がゲーム機器を貸し与える形や、リビングのみでやれるような形にしておくといいでしょう。子供の個室にゲーム機器を設置するよりもそういうスタイルにした方が、依存は防ぎやすいです。
ゲームする時間を決めることも、大事なルールです。子供にとって必要な時間があると思いますが、その時間を考慮して、一日どれくらいの時間までゲームを可能とするか決めていきます。
ルールが守れなかった時のペナルティも定めておきます。ゲーム機器を捨てるなどの行為は、親子の信頼関係を損ねますので、翌日のゲーム時間を減らすなどのペナルティを定めておきます。
こうして決めたルールは、分かりやすい場所に貼っておき、ゲームをするときには常にルールが意識に残るようにしておきます。
ゲームそれ自体が悪ではなく、適度にやれば気分転換や、友達とのコミュニケーションの手段にもなりますので、最初にしっかりとルールを決めておくことが、楽しくゲームをやるコツでしょう。
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