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不登校カウンセリングブログその980.「学校に行けない自分は変な人間?」と問う不登校の子に、どう答えればいいのでしょうか?

更新日:2022年12月2日

 ある親御さんが話しておられましたが、「学校に行けない自分は変な人間?」と、不登校になったわが子から聞かれて、どう答えていいか迷った、ということでした。そのように聞いてくるわが子のことに対して、いじらしい気持ちになってしまいながら、でも何か答えてあげないと、という思いにもなり、何とか「そんなことはないよ」と答えたとおっしゃっておられました。


 子供にとって、おそらくベストの答えは「そんなことはない」ということなのでしょう。そういう質問をしてくる場合、子供の心の中には「学校に行けない自分は、変な人間なんだ、ダメな人間なんだ」という自己否定感の思いがあります。「自分は変な人間?」という質問に対して、否定の言葉を求めているのだと思います。


 「そんなことはない」と答えることは簡単です。ただ、本当に心からそう考えて、「そんなことはない」と言えるかどうか、難しいところです。わが子の不登校という状況に対して、何か理由があってのことだと、信じることができているかどうかが、親御さんに問われます。もし、「理由もなく不登校になっている」というふうに、心の奥底で思っていたら、スムーズに「そんなことはない」と答えるのが難しいでしょう。


 わが子自身に対しても、どのようにとらえているかが問われている質問です。「忍耐力がない子だ」「弱い子だ」「集団生活になじめない、外れた子だ」「人並みに勉強ができない子だ」などと思っていたら、やはり「そんなことはない」としっかりと答えてあげることは難しいでしょう。


 不登校の子供からの、「学校に行けない自分は変な人間?」という質問は、不登校の状況を、そして子供を、どのようにとらえているかが問われる質問でもあります。






 

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