UA-139114584-1
top of page

不登校カウンセリングブログその984.「不登校の状況を早く変えよう」という親御さんよりも、「わが子の心を理解しよう」という親御さんの方が、不登校の状況は早く変化するようです。

更新日:2022年12月2日

 不登校カウンセリングで親御さんたちと接し、あるいは不登校に関連する資料を見ていて感じることは、「不登校の状況を早く変えよう」という親御さんよりも、「わが子の心を理解しよう」という親御さんの方が、不登校の状況が早く変化するように感じています。


 「不登校の状況を早く変えよう」という思いは、多くの親御さんが持っておられるでしょう。子供にとっても、親御さんにとっても、不登校の状況は決して楽しいものではありません。また、長く続くほど、子供の人生にとっても不利になっていきます。その状況は、早く変わった方がいいことには間違いありません。


 ただ、親御さんが「不登校の状況を早く変えよう」という思いを強く持ってしまうと、子供の心の状態をよく見ないまま、「早く学校に戻りなさい」という言葉をかけてしまうことになりかねないのです。子供の心の状態から見て、望ましくない言葉をかけてしまうと、かえって子供の心が、不登校の解決の方向とは逆方向に向いてしまって、「不登校の状況を早く変えよう」という思いとは反対の結果になることがあります。


 例えば、子供の心が深く傷ついていて、行動するためのエネルギーがゼロに近い状態、とても学校に行けない状態で、親御さんが「早く学校に戻ってほしい」という思いから言葉をかけても、学校に戻れるようにはならず、子供の心はさらに傷つくかもしれません。


 「不登校の状況を早く変えよう」という思いは、親の愛情から出たものではあるのですが、それは親の都合です。子供も不登校の状況は変えたいとは思っているのでしょうが、理由があるから不登校の状況になっているのです。「必要」があって不登校になっているのです。


 不登校になる理由は、いじめなど、外部にあることもありますが、多くの場合、子供の心の中にあります。学校に行きたくない、行こうという気にならない理由が、子供の心の中にあります。


 その理由が、他の人からすぐに理解できることもありますが、理解できないことも多いです。理解できない場合、子供の心をよく理解していくことが、不登校を解決するためのカギとなります。「わが子の心を理解しよう」という親御さんの方が、不登校の状況が早く変わるのは、こういう背景があるからです。


 「わが子の心を理解しよう」という親御さんの姿勢は、子供の心と向き合い、その心の中にある傷や悩み、苦しみなどを理解することになります。それらが理解できれば、どういうコミュニケーションをとればいいかが分かります。その結果、必然的に、不登校の状況は早く変わっていきます。





閲覧数:26回0件のコメント

Comments


bottom of page