不登校カウンセリングブログその985.「不登校には、どの意見が正しいの?」とお迷いの親御さんへ。そういう場合は「なるほど!」と共感できる人の意見・アドバイスを取り入れてみてください。
- 不登校・引きこもりカウンセリング「エンゼルアカデミー」
- 2021年12月17日
- 読了時間: 3分
更新日:2022年12月2日
不登校への対応についての意見やアドバイスは、本当にさまざまです。「見守るのがいい」という意見もあれば、それとは逆に「積極的にコミュニケーションをとった方がいい」というものもあります。登校刺激をした方がいいというアドバイスもあれば、登校刺激をしない方がいいというアドバイスもあります。
実は、そうした意見・アドバイスは間違いではなく、それぞれに正しさがあるのです。相当、とんでもない意見・アドバイスでない限り、それぞれに正しさがあり、そのために、不登校に対応している親御さんは、「どの意見が正しいの?どのアドバイスが正しいの?」と迷うことになってしまうのです。
なぜ、相矛盾する意見・アドバイスがそれぞれ正しいのでしょうか。それは、不登校の状況は変化していき、ある段階では正しい意見・アドバイスも、また別の段階では正しくなくなることがあるからです。
例えば、「見守る」というアドバイスです。これは、心が深く傷つき、誰とも話をしたくないと子供が望んでいる段階では、正しいアドバイスになるでしょう。そういう段階では、あれこれコミュニケーションは取らない方がよく、まさに「見守る」しかないのです。
しかし、心の傷がいえてきて、誰かと話をしたいと考えるようになっても、「見守る」ことを続けていたら、時間がたつばかりで不登校の状況に大きな進展は見られないでしょう。
相矛盾する意見・アドバイスがそれぞれ正しい、もう一つの理由は、子供の個性です。子供の個性もまたさまざまです。静かな子もいたら、活発な子もいます。勉強が得意な子もいたら、スポーツが得意な子もいます。一人として同じ個性の子供はいません。そういう子供に対して、あるアドバイス・意見が正しくとも、それ以外の子供には正しくないということは十分あります。
では、親御さんは、どういう意見・アドバイスを参考にしたらいいのでしょうか。これは感覚的な方法になりますが、ある意見・アドバイスを発している人に対して、共感を覚えるのでしたら、とりあえずその人の意見・アドバイスを参考にしてみるという方法です。共感を覚えるということは、長年見てきたわが子の個性、現在の不登校の状況などを踏まえたうえで、心のどこかで「これは正しいのではないか」と感じているのでしょう。その意見・アドバイスを参考にすることで、不登校への対応に一本、筋が通ることになります。
その人の意見・アドバイスの100%が、わが子に有効だというわけでもありませんので、「これはうまくいかないな」と感じたら、親御さんの方で修正すればいいのです。意見・アドバイスの多くがうまくいかないなら、見込み違いだったということで、また別の人の意見・アドバイスを参考にすればいいのです。どうしても、相性というものはありますから、最初から最後まで、ずっと同じ相談相手でなければならないというわけではありません。
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