不登校の状況を解決していくために、カウンセリングではお母様を中心に、子供へのコミュニケーションの方法について、アドバイスしています。子供の心の状態をよく見ていただき、その状態に適切な言葉をアドバイスするのが、カウンセリングの主な内容です。
お母様から子供に、アドバイスされた言葉を伝えていただくのが、不登校の解決の方法ですが、常に意識していただきたいことは、コミュニケーションでは子供の心に寄り添っていただきたいということです。子供の心に寄り添うということは、子供の心の状態を常に意識して、その思いに共感し、子供の求めていることが何かを考え続けることです。子供に、アドバイスされた言葉を伝えようとするあまり、子供の心に寄り添うことを怠ってしまいますと、子供の心に伝えようとしている言葉が伝わっていきません。場合によっては、子供が心を閉ざしてしまって、コミュニケーションができなくなることもあります。
不登校の子供に限らず、人が心を開くのは、自分のことをよく見てくれる人です。自分の気持ちをよく理解してくれる人です。人は感情を持った生き物です。感情を持った生き物である以上、好ましい感情を持った相手の話はよく聞きますし、嫌いだと思う相手の話はあまり聞かないものです。自分のことをよく見てくれて、気持ちをよく理解していくれる人にこそ、心を開き、その言葉を聞き入れてくれます。伝える言葉が、どんなに素晴らしく、また相手にとってためになる内容であったとしても、伝える相手自身のことを受け入れて初めて、その言葉が心に入るものであって、特に子供ほどその傾向が強くなります。
言葉を伝えようと一生懸命になるほど、この点は注意すべきことなのでしょう。
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