お子様の不登校・引きこもりで悩んでいる親御さんの中には、ネットで、不登校・引きこもりカウンセラーを調べる方もいらっしゃるでしょう。そうして調べていくと、「〇〇日間で、不登校は解決できます!」という宣伝文句のあるホームページを目にすることもあるでしょう。
そのような宣伝文句をうたっているカウンセラーは、不登校や引きこもりの現実を分かっていないのではないかと思うのです。
分かっていないと思われる、一点目は、カウンセリングの中で、ご家族とお会いし、詳しい話を聞く以前に、「〇〇日間で解決できる」ということは分からないし、断言できないということです。
この「〇〇日間」の中に入る数字は、カウンセラーによって異なりますが、不登校や引きこもりの状況にあるご家族と会ってみなければ、どれぐらいで解決するかは分かりません。いえ、会ってみても分かりません。なんとなく「解決は早いかな」とか「ちょっと時間はかかるかな」と感じることはありますが、それでも具体的な日数は分かりません。
一般論になりますが、不登校・引きこもりの期間が長いほど、そして、その状況の中にある人の年齢が高いほど、解決までの期間は長くなります。あくまでも一般論で、長く引きこもっていたのに、こちらが予想しているよりも早く、社会に戻っていったケースもあります。
分かっていないと思われるもう一点目は、そんな短期間ですべての不登校・引きこもりを解決できると断言できない、ということです。この「〇〇日間」の中に、「500」という数字を入れるのでしたら、大体の不登校・引きこもりは解決できるのかなとは思います。しかし、「500日間で不登校・引きこもりを解決できます!」と宣伝しても、インパクトは薄いでしょう。やはり、「30日間で解決できます」とか「60日間で解決できます」という宣伝文句の方が、インパクトは強いです。ただ、30日間や60日間ですべての不登校や引きこもりを、解決できると断言はできません。それぐらいの期間で解決できるのは、相当早い方です。
もし、すべての、とまでは行かなくとも、多くの不登校・引きこもりを、30日間や60日間で本当に解決できるノウハウがあるのでしたら、私がお金を払ってでも教えていただきたいくらいです。
このような宣伝文句をうたっているカウンセラーは、詐欺とまでは言いませんが、誇大宣伝をしていると疑ってみてください。そして、そのようなカウンセラーに、不登校・引きこもりの解決を相談する場合、ご注意ください。
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