不登校・引きこもりの状況にある子供たちの心に抱えている、最も変えてあげるべき考え方は、「自分はダメだ」という自己否定感です。このような自己否定感を持っていて、人生を開くことができた人はまずいないでしょう。「自分はダメだ」と、自分で自分を認識していては、積極的に行動し、人生を切り開くエネルギーがわいてくることはありません。不登校・引きこもりカウンセリングでは、まずこの点についてアドバイスして、自己否定感を外すようにしています。
つまり、すべての人が心の中に創造する力を持っていて、その創造力をつかえば、自分も変えられるし、環境も変えられる、だから自己限定をしないように、アドバイスしています。「自分はこのぐらいのことしかやれない」「自分にできるのはこの程度」という自己限定は、自己否定感よりはまだ問題はありませんが、それでも心の中にある創造力の発揮、という視点から見ると、決して素晴らしいとは評価できない思いです。
現在の自分の力や努力について、客観的に見て、「今の自分にはこのぐらいのことしかやれない」と認識することは、リスクを小さくする上で、大切なことだと思います。自分の力や努力を過大評価し、「自分には何でもできる」と過信したら、失敗した時の痛手は大きくなってしまいます。
しかし、不登校や引きこもりの状況にある子供たちは、そのような過大評価とは無縁です。むしろ、もっともっと可能性がある、できることはあると、「自己限定」の思いをなくすようアドバイスしてあげるべきです。「自己限定」していたら、その限定したところまでしか、自分を成長させ、能力を高めて、人生を切り開くことはできません。これは絶対にそうです。自分が限定したところまでしか、人間は成功できません。
もちろん、自己限定をしなければ、何もかもが可能というわけではありません。ハリウッドでスターになりたいと願っても、何も全く努力していないのでしたら、叶う可能性はほぼゼロですし、努力していても、100%叶うわけではありません。しかし、それ以外の、膨大な努力や才能、運を必要としない分野では、たいていのことは叶うでしょう。
「自分ができるのはここまでだ」と自己限定せず、やりたいことやなりたいことがあれば、それは叶う可能性があることを、不登校・引きこもりの子供たちに伝えてあげてください。
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