不登校・引きこもりカウンセリングに、初期の段階で子供たちが来ることはまずありません。ほとんどの場合、お母様が単独で来られます。そして、不登校・引きこもりの解決のために向けて最初に動かれるのは、お母様です。お母様の存在は、不登校・引きこもり解決のための大きなカギになります。
そのため、不登校・引きこもりカウンセリングでは、まず、お母様の心を平静にしていただくところからアドバイスさせていただいています。そうすることで、お母様の心の潜在意識が、解決に向けて動き始めるからです。
これまでのブログでたびたび、人の心には表面意識と潜在意識があり、潜在意識はすぐには操作できないものの、表面意識よりはるかに大きくて、環境を変える力は大きいことを書きました。不登校・引きこもりの解決に、その潜在意識を使うのです。
本来でしたら子供たちの潜在意識を使って、解決していくべきですが、子供たちがカウンセリングを望むことはあまりありません。また、当事者として心が乱れていて、周囲からのアドバイスであっても、なかなか受け入れることはできないのです。それよりも、まずお母様の潜在意識を使った方が、確実に解決の道に入ることができます。
一般に、潜在意識はすぐにはコントロールできません。表面意識はすぐにコントロールできますが、潜在意識はそのようにコントロールできないのです。時間がかかります。表面意識で何度も繰り返し思ったことが、時間をかけて潜在意識に伝わっていき、そうすることで潜在意識を変えることができます。
そのため、表面意識が乱れていたら、それが潜在意識に伝わってしまうのです。「うちの子はもう、ずっとこのままだ」「不登校の状況を変えることはできない」「うちの子はダメな子。再び社会に出ることなどできやしない」などと、表面意識が乱れていたら、潜在意識はその影響を受けて、その方向に働きます。このような状態では、表面意識で「不登校の状況を解決しよう」と思っても、状況は変化していきません。
そこでまず、心を落ち着けて、表面意識で「この状況を解決しよう」「この状況を解決できる」と何度も願っていたら、時間はかかりますが潜在意識が変わり始め、状況を変えていきます。具体的には、子供たちの心を変えていくようになるでしょう。
心が乱れてきたらその都度、心を平静にして、「きっと解決できる」と何度も思いを出すということを繰り返していきます。そうすることで、お母様の潜在意識が変わっていきます。
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