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不登校の長期化による二次障害その1

 不登校は、長期化すると勉強の遅れ、孤立化などの二次障害が起きてきます。不登校が長期化すると、どのような二次障害が起こりうるのかについて、書いていきます。


1 退行現象

 退行現象は、いわゆる子供返りです。親と一緒に寝るようになった、指を吸うようになったなど、幼い子供のころにしか見られないことを、やるようになったということです。不登校直後には時々見られる現象ですが、不登校になってしばらくたってから、退行現象が見られるようになった場合は、親の対応に原因がある可能性があります。「子供を甘えさせてください」というカウンセラーからのアドバイスに沿った形で、子供に接しているうちに、退行現象を起こしたということです。


2 子供上位

 「子供のわがままを認めてください」というカウンセラーのアドバイスを受けて、親がそのように接し続けますと、「あれ買ってこい」「これ買ってこい」「あれしろ」「これしろ」と子供が親に命令し、わがままになってしまうことがあります。このままではもちろん、学校に戻った時に問題になってしまいます。


3 母子依存

 不登校直後の、子供の心が揺れ動いている状態では、子供を否定せず、できるだけ認めてあげて、子供との密接な関係を作っていく必要はあります。

 しかし、安定期に入り、子供の心が落ち着いても、カウンセラーがずっと、「子供を甘えさせてください」「認めてあげてください」とアドバイスし、それに親が従っている場合、母親と子供が相互に依存してしまう関係になることがあります。


 これらの二次障害は、カウンセラーがずっと同じアドバイスをしており、子供の心の状態の変化に応じたコミュニケーションを、アドバイスできていない場合によく起こります。子供が落ち着いたのに、こういう二次障害が起こった場合は、親の対応を見直してみてください。

 


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