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不登校カウンセリングブログその1249.家族とのコミュニケーションを拒否してしまっている不登校の子供の気持ち。


 不登校の子供が、家族とのコミュニケーションを拒否してしまっていることがあります。これは、家族、親御さんにとって厳しい状況です。子供とコミュニケーションをとることによって、子供の心の中にある、悩みや苦しみを小さくしていき、そうすることで不登校の状況を変えていって、解決に導いていくのですから、コミュニケーションを子供が拒否してしまっているということは、解決のためのスタートができない状況です。


 この状況を打開するには、やはり子供の心の状態を知ることです。どういう心の状態なのでしょうか。子供の心の状態はさまざまですので、「子供による」ということになりますが、一般的な心の状態について、挙げていきたいと思います。


1 家族の中で自分だけこんな状況。辛い。

 もし、子供の兄弟姉妹が不登校になっておらず、学校に通っている(あるいは仕事に行っている)のでしたら、不登校という特殊な状況になっているのはその子供だけになります。家族の中で、自分だけがそのような状況になっていることに対して、「辛い」という気持ちになり、時には劣等感や孤独感を抱いているかもしれません。


2 親に対して申し訳ない。

 不登校の状況になって、「親に対して申し訳ないと思っていた」という子供はけっこういます。家族とのコミュニケーションを拒否しているので、そんなふうに思っているのは意外に感じるかもしれませんが、そういう思いから、コミュニケーションができない場合もあります。


3 苦しみを知ってほしい。

 家族とのコミュニケーションを拒否しているのですが、家族は子供にとって最後の人間関係です。苦しい気持ちを抱えていますから、その気持ちを知ってほしいという思いはあります。


4 どうして自分のことを理解してくれないのか

 不登校の前後に、「学校に行きなさい」「いや、行かない」という争いがあった場合、親は自分のことを理解してくれないと、子供は考えてしまいます。理解してほしいのに、自分のことを理解してくれないという状態に、子供は憤りを感じることがあります。


5 そっとしておいてほしい

 不登校直後、心身ともに疲れていたり、あるいは親と衝突していたりする場合、とりあえずそっとしておいてほしいと願います。こういう時は、しばらく子供が望むようにしてあげるほか、ありません。



 不登校の子供の大部分は、思春期になりますが、その時期において、子供は親元から離れよう、離れたいという願いを持っています。同時に、まだ親に甘えたい、依存したいという気持ちも持っています。それらが矛盾することなく、子供の心に共存しているのです。


 そのため、家族とのコミュニケーションを拒否している子供は、相矛盾する気持ちをいくつか抱えていて、その心の状態をつかむのが難しいかもしれません。そうした、混乱した、あるいは矛盾した心の状態にあるということを理解しておくと、子供の心の状態をつかみやすくなるかもしれません。







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