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不登校カウンセリングブログその1264.不登校を受け入れていく親御さんに、共通してみられること。


 わが子が不登校になって、外部の相談機関に相談したり、自分で本を読んだりした中で、「不登校を受け入れてください」というアドバイスを耳にしたり、見たりした親御さんはいらっしゃるでしょう。実際、不登校を受け入れて、状況に変化が見られたり、親御さん自身の心の苦しさが和らいだりして、そのアドバイスは有効だと思うのですが、そこに一つのハードルがあります。それは、なかなか不登校の状況を受け入れられないということです。


 親御さんの気持ちとして考えれば、そんなに簡単にわが子の不登校という状況は、受け入れることはできないでしょう。不登校になるよりも、そのまま学校に通い続けてくれた方が安心です。もし、不登校の状況がずっと続くとしたら、子供の将来が閉ざされる可能性が高くなります。わが子のことを思う、親の愛情からすると、不登校を受け入れることが難しいのは、当然でしょう。


 それでも、わが子の不登校という状況を受け入れなければならない。そうであれば、いったいどうすればいいのでしょうか。


 わが子の不登校という状況を、受け入れることができた、という親御さんのお話しを聞いてみると、いくつか共通したことがあります。


 第一に、うちの子は学校に行くことに疲れてしまっていて、今は休むことが必要なんだ、不登校はサボりとか、そういうことではないんだと、親御さんがとらえることです。あまり表面に思いを出さない子供の場合は特に、不登校になるまであまり思いつめた様子や疲れた様子を見せないため、いきなり不登校になったように見え、休息が必要だとは思えないこともありますが、大部分の不登校の子供は、不登校になるまで疲れ切っています。


 そんな子供たちにとって、不登校の状況は休息の場であると理解することで、不登校を受け入れやすくなるのでしょう。


 第二に、今の学校に行き続けることだけが、子供が進むべき道ではない、他の道もあるんだと考えることです。できれば、今まで通っていた学校に行き続けてもらいたいと、親御さんとしては願うでしょう。ただ、不登校という選択肢を今、選んだとしても、それは子供の将来につながっていくと考えられるようになることで、不登校の状況を受け入れられるようになります。


 第三に、「最終的にきっと、すべてが解決してうまくいく」と信じらるようになることです。そのような確信が出てくるまでの、親御さんの葛藤は大きいです。「本当に解決できるのだろうか、子供は幸福になれるのだろうか」というような葛藤によって、時として子供よりも親御さん、特にお母さんの苦しみが、大きくなることもあります。


 その葛藤を乗り越えていくのは大変ですが、「最終的にはすべてがうまくいく」と信じられるようになることで、不登校という状況を受け入れることができるようになっていくようです。










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