わが子が不登校になった直後の親御さん、特にお母様の苦しみは大きいです。不登校の解決のためには、お母様の苦しみをできるだけ早く、解消していくことが重要です。
今回のブログでは、お母様が抱えておられる苦しみを挙げて、その苦しみを解消するための記事を書いていきます。このブログを読んで、ご自身の苦しみが解消するきっかけになればと思います。
1 子育てに失敗した
わが子が不登校になることで、大部分のお母様が「子育てに失敗した」と考えて苦しんでしまいます。
子育てに失敗したから、不登校になることはあるかもしれません。正直なところ、そのようなことはあるでしょう。ただ、不登校になったから、子育てに失敗したというわけではありません。
これは、数学の、対偶とか逆といった考え方です。「AならばB」ということが正しいとしても、それで「BならばA」ということにはならないのです。
例えば、すべての豆腐が白いと仮定すると、「豆腐なら白い」は正しいです。では、「白いなら豆腐」と言えるでしょうか。それは正しくはありません。白いものはいくらでも存在しているからです。
この考え方を、不登校と子育てに応用すると、「子育てに失敗したから不登校になった」とはいえるかもしれませんが、「不登校になったから子育てに失敗した」ということはいえないのです。
なぜ、こうなるかといいますと、不登校になる原因はさまざまで、子育ての失敗以外にもたくさん、原因があるからです。いじめ、学業不振、人間関係、クラスの雰囲気など、不登校になる原因はたくさんあって、それらによって不登校となりうるからです。
ですので、「わが子が不登校になったから、子育てに失敗した」と考えて、落ち込まないようになさってください。
2 不登校は解決しないかもしれない
わが子が不登校になって直後は、わが子だけではなく親御さんも心が揺れてしまって、今の状況は変わらないかもしれない、不登校は解決しないかもしれないと、落ち込んでしまうでしょう。
不登校の解決を、どのように考えるかにもよりますが、何らかの道で、子供たちは不登校の状況から歩んでいきます。元の学校に戻ることもあれば、家で学ぶことを選んで、進学する道を歩むこともあり、通信制学校を選択することもあります。
そこに至るまでは、確かに時間はかかるでしょう。数カ月とか、場合によっては数年、かかることもあります。その間、不登校の状況が全く動く様子もなく、何度も「不登校は解決しないかもしれない」という思いにとらわれることがあると思います。ただ、何らかの形で、不登校は解決します。
3 わが子の未来はない
多くの同年代の子供たちが、学校に通っているのに、わが子は家にいる状況。その状況は、わが子の未来がないと思わせるものであるのでしょう。
確かに、子供が不登校の状況で何もしなかったら、そしてその状況がずっと続いていたら、未来が先細っていく危険性はあります。
ただ、親も子供も解決をあきらめなければ、どこかで不登校の状況は解決します。そうして、子供の未来が開けていきます。未来はまだ、今の時点では何も決まっていません。今が不登校の状況だからといって、未来がそれに縛られるわけではありません。
わが子が不登校になった状況で、お母様の苦しみは大きいと思います。その苦しみを小さくしていくには、いろいろな言葉をお伝えしていく必要があり、このブログでの内容ぐらいでは、簡単にはできないことも承知しています。
それでも、少しでもお母様の苦しみが和らげればと思います。
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