不登校カウンセリングブログその1332.「不登校になったら、そっとしておいた方がいい」は100%正しいのでしょうか?―登校刺激をした方がいい場合―
- 不登校・引きこもりカウンセリング「エンゼルアカデミー」
- 2022年12月22日
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不登校のわが子に、学校に行くよう刺激する「登校刺激」を、行うべきかどうか、親御さんとしては悩む点でしょう。
「子供が不登校になったら、登校刺激せずにそっとしておいた方がいい」という話もあります。子供が不登校になった段階では、子供は深く傷ついていたり、エネルギー切れを起こしていたりするので、「学校に行ってみては?」と登校刺激するのはかえって逆効果になり、登校刺激せずにそっとしておいた方がいい、ということです。
そういうこともありながら、しかし、早く学校に戻ってほしいという、親御さんの願いもあります。登校刺激はしない方がいいのでしょうか、した方がいいのでしょうか。
先ほどのように、登校刺激をせずそっとしておくという方法は、私はある程度、当てはまると考えています。大部分の不登校の子供は、不登校になった直後は疲れ果てていたり、心が傷ついていたりして、とても学校に行ける状態ではないからです。そんな時は、登校刺激せず、学校のことは話題に取り上げずに、心身の回復に専念した方がいいでしょう。こういう時に登校刺激をしても、子供の心が追いついていかないのです。
元不登校の子が、「学校に行かなければならないことはわかっっているし、不登校の状況のままではいけないこともわかっている、それでも、前に進むことができない時は、何と言われようと前に進めない」と語っていました。こういう時に登校刺激をすると、かえって逆効果になってしまって、子供が心を閉ざしたり、反発したりすることもあります。
ただ、すべての不登校の子供に、「登校刺激はせずそっとしておく」ということが当てはまるというわけではありません。次のような条件を満たしている場合、登校刺激をした方がいいでしょう。
1.子供が元気であること
多くはありませんが、不登校になったのに子供が元気なことがあります。落ち込んでいる様子もなく、疲れている様子もない状態で、このような不登校の状態が見られるのは、本人もなぜ学校に行けないか、あるいは行かないか分からないケースです。
2.いじめなどの外部要因がないこと
いじめや教師の体罰等、不登校の要因が外部にないと思われる場合は、登校刺激をしてみても問題はないでしょう。しかし、そうしたことがある場合は、それらをきちんと解決してからでないと、子供にとって学校は安全な環境にはなりませんので、登校刺激はするべきではないでしょう。
3。子供自身が学校に行こうかどうか、迷っていること
子供自身が学校に行こうかどうか、迷っている場合は、登校刺激をすることによって、迷っている背中を押すことになり、もしかしたら再登校できるかもしれません。
これら3つの条件がそろっている時は、登校刺激をしてみてもいいと思うのです。登校刺激してみて、もしかしたら比較的短期間に再登校となることがあります。
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