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不登校カウンセリングブログその1388.いじめによる不登校。まずいじめを解決する必要がありますが、いじめを解決するのは学校です。その学校に一定の手順で働きかけていきます。

 

 割合からするとそれほど多くはありませんが、いじめが原因の不登校はあります。その不登校の解決のためには、まずいじめを解決する必要があります。現代のいじめは、子供に対して「立ち向かいなさい」といって解決できるものではありません。


 そこで、関係者の大人がいじめを解決する必要が出てくるのですが、いじめを解決するのは親ではありません。いじめを解決するべきは、学校なのです。学校には、子供が安全に、かつ安心して学校に通えるようにする義務と責任があります。また、学校が本気になっていじめに取り組めば、いじめは短期間、場合によっては一日で解決してしまうからです。


 そして、きちんとした学校は、いじめが起こらないよう、また起きたら解決するよう、努力しています。そういう学校は、校長や教頭が倫理観と善悪の価値観を持っていて、そのリーダーシップが先生たちに行き届いていますので、いじめに真剣に対応してくれます。


 問題なのは、そうではない学校の存在です。いじめを見て見ぬ振りし、いじめがあったことを隠ぺいしてしまう学校です。そういう学校では、いじめに対応してくれません。そういう学校で不登校になった場合、まず学校に対して、いじめを解決するよう働きかける必要があります。その働きかけ方の順番は次の通りです。


1 いじめの証拠を集める

 いじめを受けている証拠を集めます。何月何日に、どういういじめがあったかを記録し、ノートや教科書などが破られたら、それも写真に撮っておきます。


2 「何月何日までにいじめを解決することを求める」といじめを解決することを求める文書を作成して、証拠品のコピーとともに、担任に提出し、いじめを防ぐよう働きかける

 いじめを解決するよう文書を作成します。文書にするのは、記録に残るようにするためで、いつまでにいじめを解決することを求めているか、具体的な期限を書きます。証拠品は、オリジナルを提出してしまいますと、悪質な学校によっては、提出された証拠を隠滅する可能性がありますので、コピーを提出します。


3 担任が対応しなければ、学年主任→教頭→校長と、順番に上の立場の人に同じような交渉をしていく

 担任が対応してくれない場合は―本来はそういうことがあってはいけないのですが―その担任の上の立場に、順番に交渉していきます。担任から一気に飛んで校長に、交渉したいところですが、ここは順番に交渉していくのがポイントです。


4 学校が対応してくれない場合は、教育委員会に交渉する

 学校ぐるみで、いじめを隠ぺいして対応しない場合は、その地域の教育委員会に交渉していきます。


5 マスコミ・警察・議員に働きかける

 教育委員会が動かない場合は、マスコミや警察、地元の議員に働きかけます。

 

6 転校を選択する

 それでも解決しない場合は、転校するのも仕方がありません。本来は、いじめを行う側が転校したり、罰されたりしなくてはなりませんが、解決までの時間がかかるのは子供にとって辛いことですので、転校もやむなしです。


 以上の流れが、いじめを解決する一般的な手順となります。






 

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