UA-139114584-1
top of page

不登校カウンセリングブログその1395.不登校の状況を解決するために、最も大切なことは、「子供の心に寄り添う」こと。


 不登校の状況を解決するためには、いろいろなことが必要です。不登校についての知識を得ること、忍耐すること、焦らないこと、子供の心に合わせたコミュニケーションをとることなど、いろいろなことが必要です。


 その中で、最も大切なことは、「子供の心に寄り添う」ことだと思います。「子供の心に寄り添う」ということは、子供の心を理解しようとし、その悩みや苦しみに共感しようとし、そうした悩みや苦しみを踏まえた上で、子供の心に合わせてコミュニケーションをとろうと努めることです。


 人は、コミュニケーションをとろうする時、得てして自分が伝えたいことばかりを伝えてしまって、相手が何を考えているかについて、あまり考えない傾向があります。それでは、自分が伝えたいことが相手に心の中に伝わっていきません。


 不登校の場合、学校に行ってほしい、行かせたいという思いが前面に立ってしまって、子供とのコミュニケーションの中で、「早く学校に行きなさい」とか「どうして学校に行けないの」というような言葉をかけてしまいがちです。そういう言葉は、不登校の状況にある子供の心には伝わらないでしょう。


 不登校の子供の心の中にあるのは、何らかのことをきっかけにして生じた、悩みや苦しみです。あるいは、疲れたのでしばらく休みたいという思いです。そういう心の状態のところに、先ほどの言葉をかけても、まず心の中には伝わっていかないでしょう。


 子供が学校に行けないのは、エネルギー切れを起こしていて疲れていたり、何らかの悩みや苦しみを心の中に抱えていたりするからです。学校に行ってほしいと願うのでしたら、疲れを癒したり、悩みや苦しみを解消したりすることこそが必要なのです。つまり、子供の心に寄り添うことです。


 不登校の解決のために、遠回りのように見えるかもしれませんが、子供の心に寄り添うことが近道となります。










Comments


bottom of page