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不登校カウンセリングブログその1454.不登校の状況にある子供の心をコントロールするのではなく、自分の心をコントロールすることが、不登校解決のスタートになります。


  他人の心をコントロールすることはできません。これは、人間関係の鉄則です。


 ある人の言動が気に入らず、またその言動が客観的に他人が見ても、「あれは良くないよね」と感じる場合、その人の言動を変えてしまって、自分に害が及ばないようにしたいと人は考えます。


 しかし、その人の言動を変えようとしても、その言動はその人の心から発生しています。そして、その心を他人がコントロールすることはできません。その言動が犯罪の範囲であれば、警察のような強制力でコントロールするべきですが、そうでない場合はコントロールすることはできません。


 不登校の状況を解決するには、その状況にある子供の心が、「学校に行きたくない」という状態から、「学校に行こう」という状態に変わればいいのです。ただ、そのような心の状態に変わるよう、他人がコントロールすることはできません。相手が子供であっても、先ほどの鉄則があるからです。


 では、どうすればいいのでしょうか。不登校解決のために、周囲の人には何もできないのでしょうか。


 まず、できることは、「自分の心をコントロールすること」です。これは100%できます。自分の心を、自分でコントロールすることはできます。


 「不登校を解決するには、子供の心をコントロールしなくてはならない。自分の心をコントロールしたところで、何も解決できないのではないか」と思われるでしょう。


 この場合の「自分の心をコントロールする」ということは、「不登校の状況を解決しよう。解決したい」という状態に心を維持することです。不登校の解決には、ある程度の時間がかかります。その状況もなかなか変化せず、「本当に解決するのだろうか」と不安になります。あきらめてしまうこともあるかもしれません。また、不登校の状況にあって、落ち込んでいる子供と接していると、こちらもその影響で落ち込んでしまうこともあるでしょう。


 そのような心の状態で、子供とコミュニケーションをしていると、「いつになったら学校に行けるの?」「これからどうするつもりなの?」というように、子供の心をさらに落ち込ませたり、焦らせたりするような言葉をかけてしまいます。


 しかし、そのような状況にあっても、自分の心をコントロールして、「この子は大丈夫」「不登校は必ず解決する」と心を維持していたら、その心から出てくる言葉は、子供の心を落ち着かせるものになるでしょう。


 子供の心を直接コントロールすることはできませんが、その心に影響する言葉を伝えることで、子供が「大丈夫。この状況から脱出できる」と自分で考えられるようにすることはできます。


 そういう言葉を積み重ねていった先に、不登校の出口があります。そしてその出発点は、自分の心のコントロールとなります。







 


 

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