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不登校カウンセリングブログその680。感受性の高い不登校・引きこもりの子は、いったい自分は何をしたいかという主体的な思いを強めることが必要です。

 私は、不登校・引きこもりになりやすい子供たちは、感受性が高いと、これまでのブログでたびたび書いてきました。これは、必ずしもマイナスではありません。感受性が高いということは、他人の気持ちが良くわかるということで、たいてい優しい人に見られる特徴です。決して悪い人間性ではありません。


 ただ、一つの課題があります。それは、他人からの影響を受けやすい、ということです。他人からの影響を受けやすいということは、他人からの悪意も大きく受け止めてしまうということで、他人からの言動に自分の心が影響され、下手をすると支配されてしまうということです。


 子供がまだ十分成長していない時や、ひどいいじめを受けた時などは、大きく影響を受けてしまうのは、仕方のないことです。


 ただ、他人の言動に、自分の心が影響されてしまい、支配されてしまう状況が続くと、主体性を失ってしまいます。主体性を失うということは、他人や周囲の環境から、影響を受けるだけの人生になる、ということです。


 他人が素晴らしい人ばかりなら、そして素晴らしい環境ばかりなら、それでも問題はないでしょう。ただ、そういうことにはなりません。やはり、自分と合わない人とは出会いますし、もっとひどいと、犯罪ほどの悪はなさなくとも、他人が傷ついたり、困ったりする状況を喜ぶ、「悪人」との出会いもあります。また、逆境に置かれることもあります。


 そういうことは、生きていてしばしばあります。そのたびごとに、その影響をまともに受けてしまい、落ち込んでしまっては、前向きに人生を歩んでいくことが難しくなってしまいます。


 ですので、感受性が高い人は、どこかで他人や環境からの悪しき影響を断ち切ることが必要です。つまり、主体性をもって生きるということです。主体性をもって生きるということは、「自分は何をしたいのか、どうなりたいか」ということを明確にして生きる、ということです。


 他人からのいろいろな言動によって影響を受けたことは分かった、環境によって影響を受けたことも分かった、それであなたは何をしたいか、どうなりたいか、ということです。心の持ち主が、自らの心を100%コントロールするということは、別の言葉で表現すると、そういうことなのです。


 これは可能です。他人の言動によって心が乱れてきたら、心を平静にし、その言動を思い出しそうになったら、別のことで心を埋め、そんな言動にかかわりなく、どういうことをしたいのか、心にビジョンを描いていくことで、主体性を持って生きることになります。




 

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