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不登校カウンセリングブログその681.不登校・引きこもりの子供たちは、失敗を恐れず、失敗のパターンを愛していることを恐れてください。

 不登校や引きこもりになる原因の一つに、「失敗」があります。人間関係で失敗したり、勉強で失敗したり、あるいは仕事で失敗したりして、不登校や引きこもりになってしまうのです。


 失敗することは、確かに辛いです。しんどいです。ただ、失敗それ自体を恐れるのではなく、失敗のパターンを愛していることを恐れてください。失敗のパターンを愛していると、何度も失敗してしまいます。その場合、なぜ失敗することに気づいていませんので、「どうして自分は失敗するのか」と悩み続けることになります。


 失敗のパターンを愛するということは、どういうことでしょうか。例えば、頑張ってきたことがあと少しで実現する、という段階になって、あきらめてしまって失敗する、という人がいるとします。その人がなぜ、そういうことをしてしまうかというと、成功することを心のどこかで否定しているからです。成功することが怖いので、いつも、物事があと少しで成功する、実現するという段階になると、あきらめて失敗するのです。


 本人は気づいていません。「頑張ってきたのに、自分はいつも成功できない。どうしてだろう」と疑問に思っていますが、何のことはない、自分で失敗するパターンを愛してしまっているのです。


 こういう人は、実はけっこういます。他人のことは、客観的な立場から見るので、よくわかります。「ああ、なぜそういうことをするのだろう。また同じ失敗となってしまうのに」と、見ていて気の毒に思うことがあります。


 ほかならぬ私自身もそうでした。人生の前半では、自分が失敗のパターンを愛していることに気づきませんでした。


 そのことに気づくためには、まず、自分の失敗をよく見て、「どうして失敗したのだろう」と考えることが必要です。他人のせいで失敗したとか、環境のせいで失敗したというように考えてしまうと、自分の中にある失敗のパターンに気づきません。


 そうやって失敗をよく見て、さらに自分の心を見つめ、自分の心の奥底に、失敗を生み出す考え方がないか、行動パターンがないか、考えてみてください。これは、一度や二度では、なかなか分かりません。何度も何度も、自分の心の深いところまで見つめてください。考え方のパターンや行動のパターンを明らかにして、それが失敗を生み出していないか。


 もし、「これが失敗のパターンだ」ということが分かったら、次にそれを改めることが、失敗のパターンから脱出する道となります。


 不登校や引きこもりとなっているということは、きっと何か、失敗のパターンを愛している心があるはずです。愛しているからこそ、不登校・引きこもりの状況にあるのです。失敗のパターンを愛していることは、無意識に、誰もがやっていることですから、「自分はダメだ」と落ち込むことなく、よく自分の心を見つめてみてください。




 

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