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不登校カウンセリングブログその690.コンプレックスが邪魔をして、なかなか仕事が続かない知人の子供さん。心を見つめて頑張ってほしい。

 私の知人にシングルマザーの方がいらっしゃいます。しばらく前にご主人と離婚なさり、子供さんはみな成長しているのですが、その子供さんの一人が、若干、引きこもりに近い状況です。


 とはいえ、つい最近は再び大学に入って勉強したり、卒業して就職したりと、ずっと引きこもっているというわけではありません。いい表現ではありませんが、ニートに近いのでしょう。


 というのも、その子供さんは、仕事がなかなか続かないのです。アルバイトや正社員にはなるのですが、一カ月ぐらいすると、会社側から「もう来ないでほしい」と言われ、いわゆるクビになってしまうのです。


 仕事に入って一カ月、仕事にもよりますが、普通は仕事に慣れるまで、失敗を重ねつつ知識や経験を積んでいくことになります。失敗することで、時には叱られたりもするでしょう。注意もされるでしょう。いわゆる「新人」時代とは、叱られたり、注意されたりして、そういうことに耐える「忍耐」の時代でもあるのです。


 その子供さんは、それが忍耐できないのです。我慢できないのです。注意されると、言い返してしまうそうなのです。「いや、こうした方がいいです」などと言い返してしまい、上司や社長、店長の神経を逆なでしてしまって、「今月いっぱいで辞めてほしい」と言われるのが、パターンらしいです。


 注意され、叱られるのは、愉快なことではありません。落ち込み、時には傷つくこともあります。それでも、仕事を進めるうえで、自分に足りない部分やあらためるべき部分が分かるので、長い目で見たらありがたいことではあります。仕事能力が高まっていきます。


 叱られては言い返し、結局は一カ月以内にその仕事を辞めてしまうので、いくら仕事の経験を積んでも、本来ならその年齢で備わっているべき仕事能力が、備わっていません。今はまだ若いのでいいですが、ある程度の年齢になると、もう誰も仕事を教えようとはしなくなるでしょう。


 その子にしてほしいことは、自分の心を見つめることなのです。どうして言い返してしまうのか、言い返してしまう自分の心には、どういう問題があるのか、自分を見つめて、改めるべきことは、改めてほしいのです。


 注意されて、言い返してしまうのは、実は大きなコンプレックスが心の中にあるからかもしれません。それまでの半生において、大きなコンプレックスを作ってしまい、そのコンプレックスによって、言い返してしまう気持ちになるのかもしれません。そうでしたら、そのコンプレックスを解消することから、始めなければなりません。


 何とか、少しずつでもいいので、仕事で実績を積み上げて、自信をつけていってほしいと祈っています。



 


 

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