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不登校ブログその700.起立性調節障害による不登校。

 「起立性調節障害」。


 聞いたことのある方も多いと思いますが、ものすごく簡単に表現しますと「頭痛、吐き気、めまいなどがして朝起きれない疾患」です。自律神経系の異常で、循環器系の調整がうまく行かなくなる疾患です。


 起立性調節障害には、次のような症状があり、もし三つ以上のポイントにチェックが入ったら、他の疾患がなければ、起立性調節障害の可能性があります。


 ・朝起きれず、午前中は調子が悪い

 ・顔色が青白い

 ・食欲不振

 ・倦怠感がある

 ・頭痛がある

 ・動悸や息切れがある

 ・立ち眩みやめまいがある

 ・立ち上がった時に気分が悪くなったり、失神したりする

 ・腹痛がある


 起立性調節障害は子供にみられる疾患ですが、特に中学生から高校生になると増えてきます。体が成長するにつれて、自律神経のバランスが崩れることと、その年頃は学校生活におけるストレスが増えることがあって、起立性調節障害となると推測されていますが、まだ不明なところもあります。


 起立性調節障害を発症している小児の3分の2が不登校で、不登校小児の約半数が起立性調節障害を合併しているというデータもありますので、もしお子さんが不登校で、「朝起きれない」という症状の場合、起立性調節障害のことも考えなければなりません。


 起立性調節障害は、子供本人の心だけではどうにもならない部分があります。心の面も影響していると思われますが、体に症状が出ていますので、小児科に行って診察を受け、専門の治療を受けるべきでしょう。


 起立性調節障害になりやすいのは、いわゆる「いい子」で、おとなしく自己主張しないタイプや、まじめな優等生タイプ、少し気が弱いタイプなどです。


 いずれにせよ、不登校の子に、起立性調節障害の症状がみられるのでしたら、体からの治療を受けつつ、心の面からも支えて、起立性調節障害を乗り越えていく必要があります。この疾患の子は、朝起きれず、学校に行けなくなることも多いため、自信がなくなっている場合が多いので、そのあたりの心のケアをしておくべきでしょう。




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