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不登校ブログその732.不登校の子供たちへの言葉は、それが素晴らしい内容であっても、心に入らないこともあります。

 不登校の子供たちには、親御さんをはじめ、周囲にいる人が不登校の状況を変えるためにいろいろな言葉を伝える必要があります。傷ついているなら、その傷をいやす言葉、元気がないなら、慰める言葉、自信を失っているなら、自信を取り戻す言葉、希望を失っているなら、希望を取り戻す言葉を、伝える必要があります。


 それぞれの言葉の内容はもちろん大事なのですが、同時に大事なことは、タイミングです。タイミングを誤ると、どんなに素晴らしい言葉であっても、子供の心に入りません。入らないどころか、反発されることもあり、かえって状況を悪化させる場合があるのです。


 例えば、不登校直後、子供が落ち込んでいて何も考えられないような時に、「これからどうするつもりなの」などと聞いて、子供が心を閉ざすようなことを経験した方はいらっしゃらないでしょうか。その言葉は、もっと子供たちが元気が出て、外の世界に出ようという思いが高まった時、問い詰める形ではなく、子供の意思を尊重するニュアンスで聞くべき内容であり、何も考えられない状況で「これからどうするつもり」と聞いても、子供の心を激しく揺さぶるばかりです。


 不登校の子供たちに声をかけるときは、常に子供の心の状態を見ながら、自分が伝えようとしている言葉が、その状態に受け入れられるものであるかどうか確認しながら行う方が、成功率は高いでしょう。逆に言うと、子供の心の状態に合わせた内容の言葉を伝える方が、子供の心をよりよい状態にし、不登校の状況を変えることになります。


 その時、子供の心の状態をよく見通せるために、自分自身の心をできるだけ平静にする必要があります。いらいらしていたり、子供への裁きの思いがあったりすると、子供の心をそのままに見ることが難しくなります。わが子が不登校という状況、さらには心が揺れているわが子から厳しい言葉をなげかけたら、受ける親御さんの心はどうしても揺れてしまいますが、そういう時はご自身の心をできるだけ平静にしようとしてから、子供たちの心の状態を見るようにしてください。



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