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不登校ブログその733.不登校の子供に接する時、「早く不登校から脱出してほしい」という親の気持ちは、できるだけ抑えてください。

 わが子が不登校になって、「早く不登校から脱出してほしい」と願わない親はいないでしょう。不登校になったから、絶対に幸福になれないというわけではありませんし、その状況で得られるものが何もないというわけでもありません。ただ、そのままでいいわけではなく、最終的にその状況から脱出しないといけないことには違いないでしょう。


 ただ、「早く不登校から脱出してほしい」という願いが強いまま、子供たちと接すると、状況を悪化させる可能性があるのです。


 その願いは、子供たちにとっては、「現在の自分たちの状況の否定」と見えないこともありません。子供たちは、必要があるから不登校という状況を選択しているのです。本来は、もっと別の道があるべきなのですが、現在の学校行政では、学校が合わないと避難的に不登校という状況を、選ばざるをえません。不本意に感じる子もいるでしょうが、不登校という状況を選択しているのです。


 しかし、接する親が、「早く不登校から脱出してほしい」と願っていると、その願いが子供に伝わり、「必要があって不登校になったのに、そのことを否定するのか」と感じることもあります。ただでさえ、不登校になって自己否定の思いが強くなっているのに、さらに否定されたような気持ちになることもあるのです。


 また、その願いが強いままで、子供たちにコミュニケーションをとると、「いつになったら学校に行くの?」という詰問のような言葉になってしまいます。そのような言葉が、自分自身でも焦っている子供たちにとって、決してプラスにならないことは明らかです。


 親御さんにとっては、「早く不登校から脱出してほしい」という願いを抑えるのは難しいことでしょう。大事な子供だからこそ、愛する子供だからこそ、早くその状況から脱出してほしいという願いが強くなるのは仕方ないです。


 ただ、不登校の状況から早く脱出させてあげたいと願うのでしたら、その願いをぐっと抑えて、子供たちと接してあげてください。



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