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不登校ブログその742.不登校の子供が、親に暴言を吐くときの対応。

 今回は、子供が暴力をふるう場合を除きます。


 なぜ不登校の子供が、親に暴言を吐いてくるのでしょうか。大きく三つの背景があるのではないかと、現時点で私は推測しています。


 第一に、不登校の状況に置かれ、心の中に苦しみやストレスが蓄積されて、それをそばにいる親に吐き出しているということです。

 不登校になるまでの経験や、不登校それ自体は、子供にとって非常に大きな苦しみやストレスを受ける経験となります。心の内にとどめておければいいのですが、まだ子供なので心のコントロールは十分できません。また、子供ゆえの、親への甘えもあるでしょう。心の内のある苦しみを、親に吐き出してくるのです。


 こういう場合は、親としては辛いですが、子供の言うことに耳を傾け、ガス抜きのように、心のマイナスの思いを消していくという対応になります。暴言という形ではありますが、それも心の叫びの一つではあるのです。


 途中、わが子であっても非常に腹立たしくなったり、耐えがたい思いになったりすることはあるでしょう。暴言をまともに受ける親は、本当にすごいと思いますが、子供のマイナスの思いがおさまってきたら、そういう暴言を吐かなくなります。中には、「あの時はごめん」と謝ってくる子もいます。


 第二に、思春期、反抗期ゆえの暴言というものがあります。これは、タレントの伊集院光さんが、自身が不登校だったころの心境を述べています。伊集院さんも不登校であり、その状況の中で、やはり親に対して暴言を吐くことがあったそうです。親に何か問題があるというわけではなく、反抗期ゆえに、とにかく親に対して反抗したい、ムカつくという思いが大きくなっているのです。

 

 こういう場合、どうすればいいかということですが、その問いに対する答えは、伊集院さんが述べてします。「そういう時は、もうとにかく親に対してムカついていたので、親が何を言っても仕方ない」ということのようです。ですので、この場合はもう、親としては通り過ぎるのを待つほかないという状況です。


 そして第三に、これは数がそれほど多くはないと思われますが、親が厳しすぎたりして、親に対して言えなかった思いが蓄積し、それが不登校という状況で爆発している場合です。この場合は、親は、自分に至らなかったところや改めるべきところは何か、探して、わが子への接し方を部分的に変えるという対応が必要でしょう。


 いずれの場合にせよ、親は辛くしんどいですが、きちんと対応すれば、時間がたつとおさまってきます。



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