不登校の子供の親御さんは、カウンセラーなど外部の人から、「不登校を受け入れてください」というようなアドバイスを受けたことがあるのではないでしょうか。わが子が不登校になった直後、「不登校を受け入れてください」とアドバイスされることは多いでしょうが、では、「不登校を受け入れる」とは、いったいどういうことでしょうか。
現時点での私は、「理由があって不登校になっている」、「うちの子はダメじゃない」、「この状況は決して挫折や失敗ではなく、新しい出発である」と信じ、「子供が安心できる環境を整えよう」とすることができる時、「不登校を受け入れた」と考えています。
不登校直後、多くの子供たちは「学校に行かなくてはいけないのに、行けなくなった。だから自分はダメだ」と自己否定感を強く持っています。また、不登校の状況に対して、「行けなくなった不登校の状況は、失敗したんだ。この先はもう希望を持てない」と希望を持てなくなってしまっています。そして、疲れています。学校に通い続けている間、ストレスがたまり続けていて、それでも「学校に行かなければ」と何とか通い続けようと思い、ぎりぎりまでエネルギーを出し切ってしまい、疲れ切っています。
不登校直後の子供たちの、そうした心の状態をできるだけ早く変えてあげることが、そばにいる親御さんができる支えです。
「きちんと理由があって、学校に行けなくなった。うちの子はダメじゃない」と思い、そのことを伝えることは、「学校に行けなくなった自分はダメだ」という子供たちの、自己否定の思いを軽くすることになるでしょう。
また、「不登校の状況は、失敗や挫折じゃない。新しい出発である」と親が考えることは、「不登校の状況は失敗だ、挫折だ。だからこの先には希望はない」と思いつめてしまっている子供たちにとって、そうした思いを変えるきっかけになります。
さらに、不登校直後の疲れ切っている子供に、安心して過ごせる環境を整えてあげることは、疲れ切った心を癒し、エネルギーを蓄えて再び外の世界に出る上で、大きな支えとなるでしょう。
親御さんが不登校を受け入れることで、不登校の子供たちにとって疲れ切った心と体を休めることができます。それによって、不登校の状況から脱出するための時間を、短くすることができると思うのです。
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