不登校になり、ゲームばかりしていたり、スマホばかりいじっていたりしているわが子に対して、何をしていいか分からないとお悩みの方はいらっしゃるでしょう。そのような姿を見ていたら、何をしていいか分からないという気持ちになるのは、無理からぬことでしょう。
ただ、そう思ってばかりもいられません。何らかの行動を起こさなければ、時間がたつばかりです。
私は、不登校の状況を変えるために、基本的に三つのことをお伝えしています。その三つとは、
1 いじめなどの「不登校の外部要因」を取り除くこと
2 お子様の心の状態に合わせて、その心が変わるための言葉を子供にかけること
3 お母様の心をできるだけ平静にし、希望に満ちた状態にすること
1 いじめなどの「不登校の外部要因」を取り除くこと
不登校になった要因が、いじめとか教師の暴言・暴力などの「外部要因」にある場合、それらを取り除かないと、不登校の状況は変わりません。そのためには、学校に対して、それらを取り除くよう働きかける必要があります。
ただ、その外部要因も、どこまで本当に要因となるのか線引きが重要です。教師の暴力はともかく、暴言が疑われる場合、それが暴言のレベルなのか、それとも注意や叱責なのか、受け止める子供によって変わってきます。わが子だけではなく、他の子も「暴言」と感じているなら、暴言のレベルである可能性が高いです。
2 子供の心の状態に合わせて、その心が変わるための言葉を子供にかけること
不登校の状況になっているのは、何らかの原因によって、子供の心に自己否定感や将来への不安・絶望を抱き、やる気を失い、「学校に行きたくない」「家に居たい」と願っているからです。そのような心の状態を変えることができたら、不登校の状況は変化します。
そして、そのように心の状態を変えるためには、子供の心の状態に合わせて、言葉をかけていきます。その言葉は、心の状態に合った内容となります。もし、自己否定感の状態となっていたら、自己否定感が軽くなる言葉を、将来に対して不安を抱いているなら、不安を解消する言葉をかけていきます。
3 お母様の心の状態をできるだけ平静にし、希望に満ちた状態にすること
一般的に、不登校の状況にある子供と最も接するのは、お母様です。つまり、お母様の心の状態、そしてそこから発せられる言葉が、子供に最も強く影響を与えます。
愛するわが子が不登校にあり、将来が見えない状況では、お母様の心は揺れるでしょう。平静でいられないのが普通です。希望なんてなかなか持てないでしょう。
ただ、そうなってしまう心を何とか平静にし、希望を持った状態にしていくことが、不登校の状況の変化を変えるための大切なカギとなります。
そうなるように、私はカウンセリングでまず、お母様にいくつかのことをお伝えしています。不登校が解決するまでは、100%、心が平静になり希望を持てるようにはならないのかもしれませんが、その状態に近づくことを目指しています。
不登校の状況を変えるためには、他の細かいことはありますが、主なものはこれら三つになります。
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